じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 最近変動が激しい現象4種。
  • A:ドル円相場
  • B:日経平均株価
  • C:東証REIT指数
 では、「Dは何のグラフか?」。

正解はこちら(文字をなぞると表示されます)→岡山の2月の毎日の最高気温の変化

2016年02月15日(月)


【思ったこと】
160215(月)『嫌われる勇気』(77)100分de名著(5)劣等感

 昨日の続き。

 放送第2回は「自分を苦しめているものの正体」というタイトルであったが、「(その正体は)ズバリ劣等感です」というところから話が始まった。岸見先生のところに相談に来られる殆どの方は「自分のことを好きになれない」という悩みをもっておられるという。但し、劣等感が必ずしも悪いというわけではない。

 アドラーは、
すべての人を動機づけ われわれが われわれの文化へなす あらゆる貢献の源泉は 優越性の追求である

人間の生活の全体は この活動の太い線に沿って 即ち、下から上へ マイナスからプラスへ 敗北から勝利へと進行する
『人生の意味の心理学』
と説いている。優越性の追求と対をなすのが劣等感であり、この2つは誰もが持っているもので努力や成長への刺激にもなるが、いったん追求のしかたを誤ると我々を苦しめることになると論じられた。

 この話題は昨年7月17日18日20日のあたりで、『嫌われる勇気』の第二夜に基づいて考えを述べたことがあるので、ここでは繰り返しになる記述はできるだけ避けたいと思う。

 今回の放送では、劣等感は誰かと比べて劣っているという感じとしてではなく、むしろ、「理想の自分と現実の自分とのギャップ」であると捉えることが強調されていた。ロビンソンクルーソーのように独り暮らしをしている人であっても、理想の自分像があれば、それとのギャップの中で劣等感をいだくことはあるのかもしれない。

 このWeb日記で何度も書いているが、「じぶん更新日記」というタイトルは、もともと、「毎日じぶんを更新していこう」という前向きの発想から名付けたもので、優越性の追求の現れであるとも言える。とはいえ、歳をとるにつれて、遂行力、判断力、記憶力などは日々衰退しており、現状維持すら困難という事情もある。ということで、劣等感をいだく余裕などないというのが本音。

 次回に続く。