じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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8月14日(月)は平日ではあるが、岡大一斉休業日のため生協食堂も休業。コンビニ弁当にも飽きたので、昼食は、南北通りの丼物チェーン店を利用した。24時間営業だが、昼食時間帯より早めであったこともあり、私以外の客は1名のみであった。
そう言えば、お正月期間に修論研究をしていた頃も食事をとる店が皆閉まっていて、自転車で20分ほどかけて牛丼の吉野家に通ったことがあった。今回利用したチェーン店はその吉野家を超えて日本国内店舗数最多を誇っているというが、ふだん生協食堂以外では外食しない私にとってはこれが初めての利用であった。 私が来店した時は、契約社員と思われる若い女性が、一人だけで、食事提供、会計のほか、手の空いた時は店の外側のガラス拭きや清掃までやっていた。少々働き過ぎではないかという気もしたが、ネットで検索したところ、じっさい、深夜帯の一人勤務体制による強盗・窃盗事件多発や労働環境改善問題が起こっており改善に取り組んでいるようであった。 |
【思ったこと】 170813(日)行動分析学の用語統一議論(12)「S」 8月11日の続き。こちらのリストの「S」のところでは、 selection by consequences:後続事象による淘汰/結果による淘汰 が目にとまった。そのなかの「consequence」については8月6日に述べた通りであり、第三者が付加した事象や、偶然に生じた事象も「後続事象」に含まれているので、因果性を連想させる「結果」よりは「後続事象」のほうが妥当であるように思う。但し、上記の枠組の範囲での「後続事象」は原則として自然に生じる因果性的な結果であるゆえ「結果」という用語を用いても混乱が起きることはあるまいと思う。いっぽう「selection」については、「選択」という訳語も考えられる。ウィキペディアでは 選択(せんたく、英語:selection)とは、進化において、生物個体や形質などが世代を経ることによってその数や集団内での割合を増していくこと。逆に、割合を減少させていくことを淘汰(とうた)という。と説明されているが、行動分析学では、「結果による選択」といっても「結果による淘汰」といってもあまり違いは出てこないように思われる。 続いて「self」に関する用語が2つ登場している。 self-control:自己制御/セルフ・コントロール self-monitoring: 自己モニタリング/セルフ・モニタリング ここでのポイントは「self」を「自己」とするか「セルフ」というカタカナ表記にするのかという点であるが、少し前にこちらで指摘したように、英語の「self」は必ずしも「自己」とは一対一には対応しておらず、「self-service セルフサービス」のように「自分で」「自動で」「自分一人で」、「自給の」といった意味も含まれている。上記の二語もどちらかと言えば「自分で」「自分一人で」の意味に近いので、「セルフ」のままのようが望ましいように思う。 次に、 shaping:シェイピング/反応形成 であるが、これはカタカナ語のほうが定着しており、いまさら漢語に変える必要もなさそう。 もう1つ、 stimulus equivalence:刺激等価性 が目にとまるが、これは代替候補が見当たらない。しいて挙げれば「同値性」であろうが、いまさら変更する必要もないだろう。ちなみに、このことに関連して「反射律」「対称律」、「推移律」、「等価律」という言葉が使われているが、論理学ではないゆえ、「律」よりは「性」を使うほうがよい。なお刺激等価性については、こちらの説明が分かりやすい。 次回に続く。 |