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【連載】 大モンゴル(4)世界征服への道(1) 6月25日に続いて、1992年4月から8月にかけて毎月1回、計5回シリーズとして放送された、 NHK 大モンゴルの話題。 シリーズ第三集では、チンギス・ハーンの三男で、モンゴル帝国第2代皇帝となったオゴデイの話題が取り上げられていた。前にも書いたように、高校時代に世界史の授業を受けていたものの、モンゴルの歴史を学んだかどうかは不明であり、第5代のクビライを除いて、歴代皇帝(第2代〜第4代、クビライ以降の元の皇帝)の名前は全く記憶に残っていなかった。 前回の日記で、「1214年4月、モンゴル軍団は金王朝を滅ぼし、人質となっていたヤリツ・アハイの家族を解放した。」と記したが、正確に言えば、この時点ではまだ滅亡しておらず、モンゴルの支配を受け入れて君臣になっただけであった。ウィキペディアによると、金の滅亡は都を開封に移したのちの1234年であった。このときのモンゴル皇帝が2代目のオゴデイであった。ウィキペディアの当該項目によると、オゴデイには2人の兄がいたが、チンギス・ハーン自身によって後継者として指名された。ちなみに当時のモンゴルでは末子相続の慣習があり、これを踏襲すれば、オゴデイの弟にあたるトルイが後継となるはずであったが本人が固辞し、トルイは金との戦いに勝利してオゴデイの本軍と合流して帰還する途上、モンゴル高原に至ったところで急死した。 番組によると、オゴデイはチンギス・ハーンとは違った方法で世界征服への道を進んだ。すなわち、金王朝制服後、確実な税制とカラコルムの建設など、経営力の面で力を発揮したようである。 次回に続く。 |