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一般にタンポポは花が咲くのは3月から5月の間で、最盛期が4月などと言われているが、私が見る限りでは、真冬のこの時期でも開花し、種をつけている。撮影場所のすぐ隣には野球場があるが、外野一帯は時期により一面にタンポポの花が咲く。 |
【連載】 関係反応と関係フレームをどう説明するか(19)「関係フレーム」とは何か?(7) いろいろな関係フレーム(2)Coordination(1) 昨日の続き。 RFTのパープルブックの第2章の「2.4. FAMILIES OF RELATIONAL FRAMES」にはいくつかの関係フレームについての特徴が考察されている。 まず、この節の冒頭では、事象間の関係づけは膨大な種類がありうるが、それらを少数のカテゴリー(ファミリー)にまとめて一般的特徴を論じることは有用であると述べている。とはいえ、この本のまとめ方はすべてを網羅したものではない、という断り書きもある。 以上をふまえた上で、最初に挙げられているのが「等位(Coordination)」フレームである。「等位」は、国語辞典では「くらい、等級、等しい」などと説明されているがこれらはトートロジーになっていて何のことやらわからない。手元の電子版辞書の中では唯一『日本国語大辞典』に、 ●(英 coordinate の訳語) 論理学で、一つの類概念に属する多くの種概念同士が相互に対する関係。たとえば、金属に属する「金」と「鉄」の関係。 とあった。数学や論理学の定義まで立ち入ると結構難しい概念であるようにも思えるが、ここでは「identity, sameness, or similarity」を含む、より広い概念として用いられているようである。等位は子どもが言語訓練の中で最初に身につける関係フレームであり、また、容易に派生しやすい。その最も単純な形はネイミングであり、例えば、実物のコップを示して、「これ、コップだよ」と発声することで、本来恣意的に定められた「コップ」という音声が実物のコップに関連づけられるようになる。 この場合、英語で「This is called a cup.」という時に「called」は関係的文脈(Crel)になっているが、単に、実物のコップを見せながら、「コップ、コップ、...」と繰り返すだけでも訓練は可能である。ジャングルを探検していて未開の部族に出会った時も、まずは、モノを示しながらそのモノの名前を発生して関係づけを行うことができる。 そもそも、ある事物と音声を同時に提示するというのはレスポンデント条件づけの基本である。時間的に近接して刺激を呈示する方法による訓練は、人間以外の動物でも広く行われている。 不定期ながら次回に続く。 |