じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 おかやまケンコー大作戦の事務局より、2019年の健康ポイントと順位に関するお知らせをいただいた。2019年中に私が獲得したのは790ポイント、参加者4058人(41ポイント以上獲得者)の中での順位は1366位であることが確認できた。【ランキング表はこちらから閲覧可能】 ポイント特典一覧によれば、ランキング1000位から3000位までの参加者には商品券3000円分が送られてくるとのこと。健康増進に加えてご褒美まで貰えるとはまことにありがたいことだ。
 昨年12月26日の日記にも記したように、今年度の企画は、ウォーキングよりも、特定の店舗で弁当を買ったりフィットネスジムに通ったりすることで多くのポイントを獲得できる仕組となっている。ウォーキングのみで獲得できるポイントは、継続ポイントなどを加算してもせいぜい650〜800ポイントどまり。
 なおランキング表を見ると、41ポイント以上の獲得者(ウォーキングだけの場合、4000歩以上の日数が合計41日)は4508人となっている。岡山市の推計人口71万9792人なので0.6%、約160人に1人が参加したことになる。但し、300ポイント以上の獲得者数は2569人で0.3%、280人に1人という割合になっている。ポイント特典一覧では7001位以下でもQuoカード500円分が貰えることになっているが、資格者が4508人どまりであるため該当者は居ない。
 また、今回の企画では企業やグループの参加枠があったが、ランキング表によると、平均300ポイント以上獲得した企業は11社/40社、グループは2団体/5団体にすぎず、盛り上がらなかったようである。


2020年2月14日(金)



【連載】シロアリのスゴいところ(その2)

 昨日の日記で、
女王アリは、王の遺伝子が入っていないで卵を単独で産むこともできる。女王が死ねば今度は分身が女王となるが、王の遺伝子が入っていないので近親相姦による遺伝子の劣化は起こらない(この発見者は、今回の番組に登場されたM先生であるという。) この「分身」は巣の中に600匹を超えることがあるという。
と記したが、番組の説明だけでは分からない点がいくつかあった。
  • 「女王が死ぬと分身が女王になる」というが、継承順位はあるのだろうか。継承順位が無いとするならばどうやって次の女王が決まるのか。分身同士が争うとも思えないし。
  • 王はいつどうやって生まれるのか?
 ウィキペディアにはこれらについて詳しい説明が記されていた。少し長くなるが該当部分を引用させていただく。
...シロアリは巣から有翅の雌雄の生殖虫が飛び出し、群飛後地上に降り、雌雄がペアになって巣作りを始める。雌雄は女王、王となり、交尾、産卵を繰り返す。女王は卵巣の発達とともに次第に腹が膨らみ、種によっては元の大きさの数倍に達する。生まれた子供は親と同じ姿で、ある程度成長すれば職蟻として、王、女王を助け、巣を作るなどの作業を行う。職蟻は雌雄両性があり、それらは成長してゆくにつれ、一部のものが兵蟻、ニンフ、有翅虫(羽蟻)、副女王や副王(複数おり生殖虫がコロニー内に居る限り生殖は行わない)に分化する。兵蟻は繁殖をしないが他階級は生殖階級(女王、王)に分化可能である。
副女王は女王のクローンであることが近年多くの種で確認されている。なお、上記でもわかるとおり、姿の似たアリでは職蟻は成虫であるが、シロアリでは幼虫である。このことから、専門的な文脈では職蟻ではなく擬職蟻(偽職蟻は誤り)と表記することが多い。兵蟻も幼虫とされているが職蟻と違い、通常は他階級には分化できない。職蟻がどの齢まで他のどの階級に分化可能かは種によって異なる。巣の規模が小さい間は職蟻と兵蟻だけであるが、大きくなってくると、ニンフを経て羽蟻、副女王、副王が現れる。羽蟻は特定の時期に巣外に出て群飛し、新天地にコロニー創生する。副女王、副王はコロニー分裂時や女王、王の死亡時などに生殖虫に分化する。なお、女王や王が何らかの理由でいなくなった場合、副女王や副王だけでなく、ニンフや職蟻の一部からも女王や王を生じさせることが可能である(前者階級ほど優先)。
こうした仕組は驚くべきものだ。人間が、さまざまな階級制度を作ったり、その歪みから階級闘争が起こったりというように、同じ集団の中でも争いを繰り返しているのに対して、シロアリの生態はある意味ではきわめて平和的であり、種族として十分に繁栄している。いずれ、人類が核戦争や新型の感染症で滅亡することがあったとしても、シロアリはずっと存続し続けることだろう。

 なお、シロアリ以外の真社会性の生物についても、もう少し学んでみる必要がありそうだ。

 もとの話題に戻るが、2番目の驚きは、「シロアリは自分1匹だけでは、消化&吸収ができない」という点であった。そもそもシロアリが食べるセルロースは簡単には分解できない。腸の中に生息する微生物に分解してもらって初めて吸収することができる。ところがその微生物が居るのは腸の一番後ろ(排泄する場所)の部分であり、栄養を吸収する中腸はもっと前のほう(口に近いほう)にあるという。なので、シロアリは、他の個体のお尻から出てきた分解物を食べて栄養を吸収している。

 番組によれば、腸内の微生物はもともとは寄生的な関係にあったが、シロアリにとっても微生物にとっても有用であったために、今のように進化したという。その際、シロアリが常に集団で暮らしていて他個体の排泄物を常に口にできる環境にあったことから、「(排泄物の)摂食→吸収→消化→(消化物の)排泄」を「摂食→消化→吸収→排泄」に切り替える必要が無く、そのまま現在に引き継がれたということらしい。

 「シロアリは1匹だけでは生きられない」ということに関して、ウィキペディアには、次のような記述もある。
シロアリの種によっては単為生殖により雌だけでコロニーを創設することが可能であるが、その場合でも単一個体での創設は不可能で、雌同士2個体での創設が必須である。これはシロアリがアリと異なり、単一個体で自らの体を満遍なくクリーニングすることができず、必ず他個体に自らだけでは不可能な部位のクリーニングを手伝ってもらわなければならないためである。実験的に雌1個体でコロニー創設を行わせると、通常昆虫寄生菌を体表から除去することができず、感染により死亡する。 ちなみに兵蟻は他虫の世話を含むコロニー管理ができない。多くの場合、自らのみでは摂食することすらできない


 次回に続く。