Copyright(C)長谷川芳典 |
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所得税の確定申告は最近ではずっと「ID・パスワード方式」で申告してきたが、住基カード時代に購入したICカードリーダー【写真】が戸棚の中から出てきたため、この方式で認証できるかどうか試してみた。GoogleのChromeで事前設定を行った後、読み込みを開始したところ、「ICカードを認識できませんでした」というエラーが出た。さらに公的認証サービスで動作確認を行ったところ「R/Wのタイプが不明です。」と判定された。 パソコンにカードリーダーを繋いだ時にはちゃんとドライバの自動インストールが完了したのでカードリーダー自体には問題無かろうと思い込んでいたのだが、もしや?と、メーカーのユーザサポートを閲覧したところ、 HX-520UJ.K/HX-520UJ.J(本体型式:M-520U)リーダライタドライバはマイナンバーカード(個人番号カード)に対応しておりません。 弊社では2008年度に公的個人認証サービス(住基カード)向けのリーダライタ販売を終了しており、 マイナンバーシステムに対応する後継機などリーダライタ販売予定はございません。と記されていた。 これまで、OSがアップグレードしたり、USBが2.0や3.0になっても、SDカードなどのカードリーダーライターが使えなくなることは無かったのだが、ICカードリーダーでは不具合が起こるようであった。けっきょく写真のカードリーダーはたった一度だけ確定申告に使っただけで廃棄せざるを得なくなった。 マイナンバーカードに対応したICカードリーダーの価格自体はそれほど高いものではないので今年中には購入する予定であるが、使用頻度がきわめて少ないため、戸棚の中にしまい込んでいるうちに行方不明になる恐れが大。 |
【連載】コズミックフロント「“幽霊粒子” ニュートリノの謎」(6)アイスキューブとブレーザー 昨日に続いて、2月24日に初回放送された表記の放送の感想・考察。 放送の終わりのあたりでは、CHAPTER4「ニュートリノ天文学の夜明け」というタイトルのもと、アイスキューブ観測所で行われている研究が紹介された。南極点の分厚い氷床に設置された1立方キロメートルの巨大な観測所であり、5000個を超える検出器が埋設されているという。 なぜわざわざ南極点に設置するのか? 南極上空でしか見えない天体を観測するためなのか?と思ったが、ウィキペディアには、 アイスキューブはメインとなるセンサーの他に、いくつかの種類のセンサーで構成されている。という記述があり、南極点上空の天体ではなく、北極点上空の空から降ってくるミュー粒子の検出を主目的にしているらしいことが読み取れた。 またスーパーカミオカンデとの違いは、スーパーカミオカンデでは壁の平面で検知するのに対して、アイスキューブでは検出器が氷の中に3次元に配置するため、移動する光の方向と強さを立体的に捉えることができる点にある。ウィキペディアでは、 アイスキューブは、TeV領域の高エネルギー宇宙ニュートリノの観測を目的としている(日本のスーパーカミオカンデはGeV領域の観測に留まる。と記されていた。 具体的な研究成果の1つとして、ブレーザーと呼ばれる高エネルギー天体の観測がある。ブレーザーから57億年かけて到達したニュートリノの1つが2017年9月に南極点に到達し、氷と衝突して僅かな光を発したところをアイスキューブが検出した。アメリカのフェルミガンマ線宇宙望遠鏡の観測データとつきあわせることで、ブレーザーがオリオン座の方向にあることが確認された(Blazar TXS 0506+056)。このあたりの放送部分では、「氷と衝突」という部分がよく分からなかった【北極方面からのニュートリノの検出ではなかったか? 57億年もかけて星間物質を通り抜けてきたニュートリノがなぜ南極の氷に限って氷と相互作用しなければならないのか?】。ま、とにかく、肉眼では見えない高エネルギー天体が確認されたことは大きな発見である。 次回に続く。 |