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各種報道によれば、都心と箱根を結ぶ「白いロマンスカー」として長年親しまれてきた小田急電鉄の特急列車が3月11日夜、17年間にわたる定期運行を終えたという。ウィキペディアに記されている通り、小田急ロマンスカー自体には古い歴史があり、私が5歳だった1957年には3000形SE車、11歳だった1963年には3100形NSE車が登場し、憧れの的であった。 画像上は、私の絵日記(1959年8月27日付。楽天版参照)に描かれていた、羽根木公園から眺めるロマンスカー。 なお当時の羽根木公園[※]はまだ苗木が植えられたばかりで見晴らしがよかった。昨日たまたま「着彩!モノクロ写真」というアプリを購入したので、モノクロで撮影した羽根木公園の写真を着彩してみた。さすがAI。リアルなカラー画像から当時遊んでいた時の記憶が蘇ってきた。 [※]ウィキペディアによれば、羽根木公園は全体として丘状の地形になっている。古くは一帯に「六郎次」という野鍛冶が住んでいたと伝えられ、「六郎次山」と呼ばれていた。その後、根津財閥の所有地となったため、「根津山」と呼ばれた。1956年に都立公園として開園し、1965年に世田谷区に移管され区立公園となった。 |
【連載】コズミックフロント「アインシュタインの知られざる予言 重力レンズ」その1 表記の放送の備忘録と感想。なおリンク先では「初回放送日: 2022年3月3日」となっているが、実際は2019年3月の再放送であり、そのような字幕が表示されていた。 ウィキペディアに説明されているように、重力レンズとは、 重力レンズ(じゅうりょくレンズ、英: gravitational lens)とは、恒星や銀河などが発する光が、途中にある天体などの重力によって曲げられたり、その結果として複数の経路を通過する光が集まるために明るく見えたりする現象である。という現象であるが、最近では超新星爆発を時間差で観測したり、増光効果を利用して最遠の銀河を発見したり、といった新たな研究にも利用されているという。 番組の前半では、重力レンズ予言の経緯について面白いエピソードが紹介された。重力の不思議な効果を理論化していたのはアインシュタインであるが、レンズのような効果によってリングのような像が見えるはずだというアイデアは、アマチュア科学者のルディ・マンドル (Rudi W. Mandl) によって着想された。マンドルは当時、ニューヨークでレストランの皿洗いをしながら生計を立てており、独学で相対性理論を学び、そこからレンズのような効果を予想した。そのアイデアは1936年の春、当時科学雑誌を発行していたサイエンスニュース社に持ち込まれたが、応対にあたった担当者は判断ができず、代わりにアインシュタインへの紹介状と旅費を渡したという。その後、アインシュタインとのやりとりの中でアインシュタインも重力レンズの存在を確信した。但し、アインシュタイン自身は論文発表には消極的であった。その理由は、星と星が一直線に重なる状態が稀であることと、重力レンズ効果は極めて僅かであるためリング状の光が生じても手前の星と区別されないと予想したためであった。論文には「Of course, there is no hope of observing this phenomenon directly.」と書かれてあり、またウィキペディアにも、
ここからは私の感想・考察になるが、3月6日の日記にも記したように、光子は電荷を持たず、質量はゼロであると考えられている。質量がゼロであれば重力の影響は一切受けないはずなのに、なぜ曲げられるのか?ということが素朴な疑問として浮かんできたが、ウィキペディアによれば、「光は重力にひきつけられて曲がるわけではなく、重い物体によってゆがめられた時空を進むために曲がる。」というのが本当のところであるようだ。 「光が曲がる」と言えば屈折がすぐに思い浮かぶが、こちらは「界面において波が進行方向を変える」現象である。ではなぜ光が屈折するのか?という疑問が浮かぶが、これはファインマンの経路積分で説明されるらしい【といっても私には理解困難】。なので、重力レンズと光の屈折は全く別の現象であるようだが、光学レンズの性質をアナロジカルに適用するとけっこう似たような現象が起こるようであった。じっさい、今回の放送の中でも、ワイングラスの底の部分の厚い部分と薄い部分を重力の大小に喩えると、そのグラスを通して1つの点を見ると、重力レンズと同じような現象を確認することができるという。また後述の「重力レンズによる増光効果」も光学レンズからのアナロジーで予想できるようだ。 次回に続く。 |