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台風11号が9月5日から6日にかけて東シナ海から朝鮮半島南部をかすめて日本海に抜けたところであるが、それからまだ数日しか経たないというのに、今度はフィリピンの東に熱帯低気圧が発生、9月11日頃から沖縄、13日頃からは西日本に影響を与えそうな気配となってきた。台風11号が海面をかき混ぜたため、海面の温度が若干低下し、それほど急速には発達しないと思われるが、今後の動きが気になるところだ。 |
【連載】太陽系の基本知識を更新する(14)小惑星・彗星(2) 昨日に続いて、NHK「コズミックフロント: ●「冒険者たちが語る 太陽系のヒミツ」 についての備忘録と感想。 放送ではまず、小惑星や彗星の研究の意義が要約紹介された。
1番目は、小惑星エロスを探査したNEARシューメーカーであった。1996年2月に打ち上げられ、2002年にランデブーに成功し、エロス表面の地形を写真撮影した後、軟着陸を成功させた。 放送では詳細は伝えられていなかったが、エロスは地球近傍小惑星の1つであり、34.4×11.2×11.2kmという細長い形をしている。こちらから当時の探査の内容や、軟着陸直前までの動画を閲覧することができる。 2番目に紹介されたのは、日本の、はやぶさのサンプルリターンの取組であった。これについては、2011年6月に放送された、 ●NHK 仕事学のすすめ! 川口淳一郎 高い塔から水平線を見渡せ! についての感想として、2011年7月12日から7月20日まで、7回にわたって感想を述べたことがあった。この2011年の放送は、はやぶさ探査の天文学的な意義というよりは、1つのプロジェクトを成功させるための知恵や教訓を披露したものであったが、今回のコズミックフロントのほうでは、はやぶさが持ち帰ったサンプルの中には水が含まれており地球の海と同じ特徴があったことなどが紹介されていた。 ウィキペディアに記されているように、はやぶさは2005年11月にサンプル採取を試みたが、当初計画の弾丸発射は失敗した。しかし着陸の衝撃で舞い上がった塵およそ1500個が偶然に回収できていたようであった。この点から見ればミッションは100%成功とは言いがたいように思われるが、地球帰還時、はやぶさ本体が大気圏突入による摩擦熱で満月の2倍の明るさに相当するマイナス13等級の輝きを放ち、分解し、燃え尽きていく映像があまりにも劇的であったため、多くの人々を感動させ、続く2号機以降の力強い後押しとなったことは確かである。 次回に続く。 |