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農学部構内のヒイラギの花。ずっとギンモクセイの変種だと思っていたが、ある時「ヒイラギ」の看板が取り付けられた。ヒイラギというと、鋸歯のようなトゲトゲの葉が思い浮かぶが、ウィキペディアに 学名の種小名は「異なる葉」を意味し、若い木にある棘状の葉の鋸歯が、老木になるとなくなる性質に由来する。と記されている通りで、花の咲いている枝の葉と、根元から新しく出てきた枝の葉(写真下)は形が異なっていることが分かる。 |
【連載】太陽系の基本知識を更新する(20)土星(1) すっかり間が空いてしまったが10月12日に続いて、NHK「コズミックフロント」: ●「冒険者たちが語る 太陽系のヒミツ」 についての備忘録と感想。今回からは土星を取り上げる。 他の惑星の場合と同様、まず、私自身が子どもの頃、土星がどのように語られていたのかを調べてみた。小学生の頃の愛読書『宇宙のすがた』(鈴木敬信、1967)には「輪をはめた土星」という節があり2ページちょっとにわたって説明があった。要約抜粋すると、
次に私が子ども時代に読んだSF冒険小説の中で土星を扱った作品としては、消えた土星探検隊(P・レーサム、塩谷太郎訳、少年少女宇宙科学冒険全集17、岩崎書店、1964年)がある。この小説の主人公は、地球宇宙学校を抜群の成績で卒業したデイルが、最新鋭の宇宙船ではなくてなぜかオンボロの宇宙船に配属され、政府の指令書により遭難した土星探検隊の消息を追うといった内容であり、デイルの心境や人間関係の変化がイキイキと描かれているという点で興味深い傑作であると思う。この作品の中ではオオサンショウウオのような形をした土星人が出てくるが、もちろん本物の土星は生命が生息できるような環境ではない。また重力が重すぎて動き回ることさえ困難であろう。もっとも土星の衛星の中には生命の存在が期待される星もあり、その可能性は1960年代当時よりも高まってきているように思われる。 次回に続く。 |