じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 妻の実家のある北九州でウォーキング中に見かけた秋植えグラジオラス。雑草の中でしっかり咲いていた。
 秋植えグラジオラスを初めて見たのは2013年4月、服部緑地・都市緑化植物園を訪れた時のことであった。このほか アルメニア・セリム峠でも近縁種?を見かけたことがあった。
 北九州市内でも庭先で育てられており、ブームになっているのかもしれない。


2023年5月6日(土)




【小さな話題】『じぶん更新日記』執筆開始26周年(1)

 このWeb日記の執筆が2023年5月6日をもって26周年を迎えた。旅行など特別な事情が無い限りはほぼ毎日執筆を続けており、我ながらよく続いているものだと思う。もっともこの日記は別段、何かの使命を帯びて続けているものではないし、締め切りに追われているわけでもない。執筆の時間帯も朝7時頃〜8時半頃というように決まっていて、旅行先などで日記が書けないことがあると、完全に手持ち無沙汰になってしまう。

 このWeb日記の執筆方針については昨年の日記でも言及した通りであり、その基本は「じぶんが更新された内容の備忘録」というようなものである。私にとっての「じぶん更新」とは、新たな体験、新たな知識の獲得であるが、加齢が進むにつれて同じ状態(体力や知力)を維持することすら困難になっていることから、『免許更新』とおなじような意味で、「今年もまた同じことができた」という継続・保持への喜びも「じぶん更新」の重要な確認事項となっている。

 ところでこの「じぶん更新」という名前の日記は私自身のオリジナルであると思っていたが、最近ではほんの少し、一般名詞化しつつあるようだ。1月19日の日記に記したように、ChatGPTに、

じぶん更新日記について教えてください。

と質問したところ、
「自分更新日記」とは、自己改善や成長を目指して日々記録をつける日記のことです。これは自分自身をより良い方向に向かわせるために、自分の行動や考えを反省し、改善することを目的としています。
自分更新日記をつけるには、自分が行ったことや考えたことを紙に書き出すか、スマートフォンなどのアプリを使って記録することができます。記録する内容は、自分が行ったことや考えたこと、感じたことなど、自分自身にとって重要なことであれば何でも書き出すことができます。
自分更新日記をつけることで、自分自身をより良い方向に向かわせるために、自分の行動や考えを反省し、改善することができます。
というまことにありがたい説明をいただいた。

 もっとも1月19日の日記にも記したように、私は、自分の人生、とりわけ定年退職後の隠居人生活においては、ChatGPTの説明にあるような成長モデルを採用していない。「以前と同じ状態をさらに続けること。免許更新、契約更新。」も「じぶん更新」に含まれている。また私は、「死ぬまでにこれだけはやり遂げておきたい」というような目標達成型のモデルも採用していない。「更新」というのはあくまで差分ファイルの獲得のようなものであって、最終的なゴールのようなものは設定していない。山登りを例に挙げるならば、日本百名山踏破とか、富士山100回登頂というような目標は全く立てていない。山に登るたびに新しい感動があればそれでよいのであって、何かの達成に意味を持たせるつもりはない【←あくまで私個人のスタンスであり、目標達成を重視している人たちのことをとやかく言うものではない】。ちなみに、ゴール達成よりも差分を重視するという考え方は、ACTでも言われていたことであった。

 いま述べたことから言えば、『じぶん更新日記』執筆開始26周年ということも、単に、毎年5月6日が1つの区切りになっているというだけのことであって、別段、26年間執筆したからどうだという意味はなく、またギネスブックに載るような長寿日記の最長記録に挑んでいるわけでもない。

 このWeb日記は、特定の読者を想定しているわけでもないし、アクセス数や高評価、引用数などの増加を期待しているわけでもなく、あくまで自分のための日記である。であるなら日記帳に記すだけで非公開にすればいいじゃないかと言われるかもしれない。そうは言っても、私なりの感想・考察が誰かの参考になるかもしれないし、生成型AIのデータに取り込まれる可能性もある。さらには、何百年も後の時代の歴史家から「2000年代前半にはこういう【しょうも無い】考えを持った人がいた」という資料として活用される可能性もある。

 最後に、このWeb日記の内容がこの先どうなっていくのかを、自分自身で勝手に予想してみる。
  1. 世の中の出来事への関心が薄れ、自分や家族などの健康や暮らしぶりが主な関心対象となる。ただし個人情報保護のため、Web日記に記すことはない。といって匿名日記を新たに始めるつもりはない。
  2. 記憶力の衰退により、以前書いた内容と同じことを繰り返し書くようになる。【すでにそういう記述が散見される】
  3. 執筆内容が専門的な重い内容から、日常の出来事やテレビ番組、YouTube動画の感想などになる。
  4. 執筆量が減少し、最後は一日数行程度になる。
  5. 執筆の回数が減り、数ヶ月以上にわたって休筆したと思われたところ、家族から本人死亡の挨拶記事が掲載されて終了。その後レンタルサーバーの契約期限切れにより閉鎖。

 以上のように執筆内容の進歩は全く望めないが、あくまで自然体で、無理をせずに執筆を続けることになるだろう。

 このWeb日記を始めて以来、すでに何人かの執筆者がお亡くなりになっているが、私が拝見しているWeb日記の中では最終回が書かれた日記は1つもなく、まだ本人は執筆を続けるつもりだったが病状に悪化したために不本意ながら継続が困難になりそのままお亡くなりになるというケースが殆どであったように思われる【←何らかのご事情で執筆を終了するという場合は除く】。この日記も最後はそういう終わり方をするものと思われるが、それが5年先になるか、29年先(=満100歳)になるのかは全く予想できない。

 次回に続く。