Copyright(C)長谷川芳典 |
【連載】笑わない数学(8)四色問題(9)不可避集合と可約配置 昨日に続いて、表記の番組の#3『四色問題』の話題。 ケンプ鎖による四色定理の証明に反例が見つかったあとの経緯について、放送では以下のように解説されていた。
●【ゆっくり解説】こんなに単純な問題がなぜ100年以上数学者たちを悩ませたのか−四色問題 のほうではもう少し詳しい解説があった【参考文献はこちら】。その概要は以下のようになっていた。
ここまでのところで感想を述べるが、これまで論じられてきた地図というのはすべて、何らかの大陸が分割されて構成された地図であった。この場合、大陸が1つであれば、海に接している国は必ずループ状になる。これを仮に『海岸国』と呼ぶことにする。いっぽう、「すべての地図は二辺国、三辺国、四辺国、五辺国のうちのいずれかを含まなければならない」という場合、その二辺国〜五辺国は海岸に接しない内陸国として描かれることが多いように思われる。そもそも、 ●海岸国を含めて、すべて国が五辺国以上であるような地図は存在するのか? についてはよく分からないところがある。なお、有限な大陸ではなく、どこまで行っても果ての無い地図で考えるならば、蜂の巣型に六角形で隣接した国ばかりの地図が存在しうる。この場合、すべての国は六辺国となる。 次回に続く。 |