じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 1月13日の夕刻はよく晴れて、西の空に月齢1.9の月が輝いていた。旧暦では12月3日。次の新月は2月10日でこれが旧正月となる。



2024年1月14日(日)




【小さな話題】あなたの知らない京都旅「都のナンバーワン巡り」(3)三門談義、進々堂と百万遍界隈、塔頭の数/都の龍

 昨日に続いて、昨年12月21日にBS朝日で放送された、

●あなたの知らない京都旅〜1200年の物語〜「都のナンバーワン巡り 2時間SP」

という番組のメモと感想。

 まず、昨日の日記の最後のところで、寺に建つ高い門Top3として、東本願寺御影堂門、知恩院と南禅寺の三門が取り上げられていたが、放送の終わりのほうでは、東福寺の三門も紹介されていた。こちらのほうは高さは22メートル、横幅は25.5メートルということなので、第三位に挙げられた南禅寺の三門とほぼ同じ高さであるようだ。念のためBingに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
南禅寺の三門と東福寺の三門は、ともに日本の三大門の一つに数えられる立派な建造物ですが、大きさでは南禅寺の三門の方がやや上回ります。南禅寺の三門は高さ約22メートル、東禅寺の三門は高さ約20メートルです。12 ただし、東福寺の三門は日本最古の禅寺の三門と言われ、歴史的にも価値が高いです。3 どちらの三門も見応えがありますので、ぜひ訪れてみてください。

1: 三門 :: 南禅寺
2: 京都・京の三大門(仁和寺・南禅寺・知恩院)
3: 東福寺の修学旅行・観光見どころ-簡単まとめ - 京都ガイド

(1) 三門 :: 南禅寺. https://nanzenji.or.jp/equipment/sanmon.
(2) 京都・京の三大門(仁和寺・南禅寺・知恩院). https://kyototravel.info/sandaimon.
(3) 京都 東福寺の三門は日本最古の門でした | 一味違う京都旅行を .... https://kyotoryokoannai.info/archives/1648.
(4) 『三門が国宝です。南禅寺の三門に匹敵する建造物です。』by .... https://4travel.jp/dm_shisetsu_tips/14890337.
(5) 東福寺の修学旅行・観光見どころ-簡単まとめ - 京都ガイド. https://kyototravel.info/toufukujihighlight.
Bingでは東福寺の三門の高さが20mとなっており、私が調べた22mとは異なっていたので、この点をBingに尋ねたところ、
東福寺の三門の高さについては、複数の情報源で異なる数値が示されています。南禅寺と同じ約22メートルという情報もありますが、他には約20メートルや約21メートルという情報もあります。 これは、三門の高さの測り方や基準によって違いが生じるためかもしれません。また、三門は江戸時代に再建されたもので、もともとの大きさとは異なる可能性もあります。 したがって、東福寺の三門の正確な高さは、現在では確定できないかもしれません。
という回答をいただいた。ということで、南禅寺と東福寺の三門のどちらが高いのかは確認できなかった。

 ちなみに『三門』というのは仏教の修行において悟りを開くまでに通らなければならない3つの関門、『空門(物事にとらわれない)』、『無相門(見かけで判断しない)』、『無作門(欲望のままに求めない)』、すなわち『三解脱門』の略であると説明された。

 余談だが、岡山市内には『三門』という地名や『備前三門駅』という駅があるが、いずれも『みかど』と発音する。『備前』がつけられているのは千葉県の『三門駅』と区別するためであったという。現在では『備前三門駅』の乗車人員のほうが10倍近く多い(関西高校、創志学園の通学者が多いため)。いずれにせよ、『備前三門駅』の周辺には三門(さんもん)を構えた寺院は存在しない。




 続いて紹介されたのは、神社仏閣とは全く関係のない喫茶店の話題であった。紹介されたのは、今出川通りをはさんで京都大学の北側にある「最も古い喫茶店 進々堂」であった。1930年に開店した「進々堂」の入り口には「京大第二の図書室」との看板がかけられており、長年にわたり京大の学生・教員の勉学やゼミの討論の場として利用されている。

 ちなみに、私自身はこの喫茶店を利用したことは殆ど無かった。理由は何と言ってもお金が無かったことによる。今出川通りの北側、百万遍から銀閣寺に向かう途中には喫茶店『進々堂』のほかに、定食屋の『ハイライト』、『写楽』、またラーメン屋の『天下一品』があったが、ストリートビューや駅伝などでチェックした限りでは、今でも残っているのは『天下一品』の銀閣寺店のみであるようだ。また百万遍交差点の北西角には中華料理屋『百万石』やパチンコ屋、南西角には第一勧銀があったが、皆、姿を消してしまった。




 最後に紹介されたのは『塔頭の多い寺院Top3』であった。
  • 3位:大徳寺
    22箇寺。信長が父・信秀の供養のために創建した黄梅院や豊臣秀吉が信長を弔うために建立した総見院がある。
    私が初めて大徳寺を拝観したのは高校時代の修学旅行の時であった。当時は7〜8の寺院が拝観可能となっていたが、現在は、大仙院、高桐院、瑞峯院、龍源院の4つの塔頭に限られているようだ。但し、毎年、それ以外のいくつかの塔頭では特別公開が行われている。私がオススメなのは芳春院。
  • 2位:東福寺
    25箇寺。東福寺の一帯は藤原氏の地であり、公家を中心に禅宗を広く普及させ、寄進によって塔頭が増えていった。多い時は120を超える塔頭があったという。
  • 1位:妙心寺
    46箇寺。妙心寺の塔頭が多い理由は、臨済宗の五山の制度(別格・南禅寺、天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺)と関係している。妙心寺は五山から外れていたため足利家と関係のない地方の武士が塔頭を造ることができた。ちなみに、臨済宗の寺院は全国に約6000あるが、妙心寺ははその半分以上、約3400箇寺もあるという。





 以上が、2023年12月21日に放送された「都のナンバーワン巡り」であったが、1月11日の放送では「辰年にめぐる都の龍SP」というのがあったので、備忘録代わりに以下に記しておきたい。
  1. 相国寺の「日本最古の龍」。法堂の天井に描かれた巨大な「蟠龍図」
  2. 建仁寺の「京都 現代の龍」。法堂に描かれた阿吽の口をした2頭の龍「双龍図」。2002年に描かれたものでその証が、5本の爪から見て取れる。
  3. 建仁寺の「雲龍図」。桃山時代の巨匠、海北友松作の襖絵。
  4. 青蓮院門跡 将軍塚青龍殿の龍。「剣に巻きつく龍」
  5. 鴨川。都を守る壮大な龍」。「四神相応」を意識して平安京が造られた。
  6. 平安神宮の4頭の龍。蒼龍の手水台/龍尾壇/蒼龍楼/臥竜橋。
  7. 西山大原野・善峯寺の「天然記念物の龍」。長さ約37m、地を這うように横に伸びる巨大な松「遊龍の松」