じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2月25日にTV朝日系で放送された『ポツンと一軒家』で2時間スペシャルの後半で、

●山を切り拓いて牧場に!こだわり山地酪農で絶品牛乳!

を紹介した。目的地への道を尋ねるシーンで『白木谷国際現代美術館』というのがあったのでネットで検索したところ、こちらに公式サイトがあり、高知道南国ICから車で20分程度で行かれることが分かった。何かの機会に訪れてみたいと思う。

 なお、地図上には取材先の斉藤牧場の名前もちゃんと記されていた。この番組はしばしば、
  • 衛星写真で「ポツンと一軒家」候補を探す。
  • 候補地の近くの集落で道順や、住人についての個人情報を尋ねる。
  • 山奥の難路を通って目的地に到着。
  • 目的地の住人は「いつも視ています」などと歓迎して、家の中や耕作地、家族の歴史を語る。
といった構成になっており、ほぼ毎回視聴している。都会に住む者にとって「ポツンと生活」は一種の憧れでもあるが、そのいっぽうで現実には様々な厳しさがある。こうしたありのままの生活ぶりを直接伝えてくれるという点でタメになる番組ではあるが、素朴に考えても「やらせ」や演出があることは間違いなさそう。
 今回の取材でも、候補地に何があるのか事前には何も分からないという設定になっていたが、画像にもあるように衛星写真には最初から「斉藤牧場」という名前が入っていた。また、番組では、取材スタッフが突然現地を訪れるようなシーンがあるが、どう考えても、民有地に勝手に入り込んで取材を始めるというのはあり得ないし、また中には空き巣や個人情報流出などへの懸念から取材を拒否する家もあるはずで、おそらく取材前に現地と念入りに打ち合わせをした上で演出しているのではないかと推察せざるを得ない。ま、それはそれとして、家族のつながりや、生家を守り続けようとしているご苦労は、ありのままに伝えられているとは思う。



2024年3月1日(金)




【小さな話題】2024年2月の「じぶん更新」を点検する:『マズロー』『たけしくんとダブル篤姫』『死の迎え方』『ローティ』

 月単位で「じぶん更新」状況を点検する、という、昨年1月からの新企画。

 まず、日々の生活の持続の指標の1つであるウォーキングの歩数は、総歩数213567歩、1日あたり平均で7364歩となり、目安としている1日平均7000歩以上を上回った。
 半田山植物園への合計入園回数は25回となった。2月は29日までなので、休園日の火曜日以外は欠かさず入園していたことになる。2月の植物園は梅を初めとして早春の花が次々と開くため、毎日通っても飽きることは無い。坂道の上り下りで筋トレになるし、園内を一周すると、自宅からの往復の道のりを含めてほぼ7000歩になるなど、健康維持にはまことに好都合。




 新たに経験したこと、新たに知ったこと、といった意味での「じぶん更新」は以下の通り。
  • 「フラダンスとマズローの『欲求5段階』説/マズロー説の限界とそれに代わるもの
    チコちゃんの番組で高齢者がフラダンスを始める理由として『欲求5段階』説が紹介されていたが、いくらなんでも、アカデミックな心理学の世界ではマズローはもはや時代遅れとされている説を持ち出して説明するのは古すぎるのではないかと考え、私なりに建設的な批判を行った。


  • 昔のTV番組を楽しむ:『たけしくん、ハイ!』、ダブル『篤姫』、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』
    『たけしくん、ハイ!』は続編を含めてすべて終了した。記憶が定かではないが、続編は今回初めて視聴した可能性が高い。たけしの父親役の林隆三さんは2014年6月4日、祖母役の千石規子さんは2012年12月27日にお亡くなりになっているが、このドラマの中で永遠に生き続けることになるだろう。
    いっぽうダブル『篤姫』のほうは、BS4Kではいよいよ江戸城無血開城、BSのほうでは篤姫がいよいよ大奥に入る回となっており、同じ週に両方のシーンを比較しながら視聴できるところが興味深い。


  • ヒューマニエンス「“死の迎え方” ヒトの穏やかな死とは」
    ヒューマニエンスではこれまで「死」のメカニズムや不老不死を扱ったことはあったが、今回は、死を避けられないものだとした上で、老衰や末期がんの人の死の迎え方を取り上げていた。もっとも「老衰」と「末期がん」以外にも、比較的若い年齢でのアルツハイマー認知症、事故死、自死、難病などによる死は未だ取り上げられていない。今後に期待したい。


  • 100分de名著 #136『偶然性・アイロニー・連帯』
    ローティの著書のタイトルに「contingency」が含まれていたことから、行動分析学の随伴性と関連づけて取り上げたが、随伴性とローティの偶然性はあまり関係が無さそうだ。とはいえ、言葉の役割という点では、関係フレーム理論などとは大いに関係がありそう。もっとも深く考えていくと何ヶ月も連載を続けなければならなくなる。とりあえず、4回分の放送内容への感想を述べた時点でいったん連載終了にしたいと思っている。