じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 5月15日の日記に、電子レンジやオーブントースターでサツマイモを焼くと、芋の内部が黒変してしまうことがあると記した【写真下】。
 今回、リンク先のアドバイスに従って、生の状態で切ったサツマイモをしばらく水につけてアク抜きしたところ、写真上のように殆ど黒変しないことが確認できた。もっともこれにより栄養分まで流れ出してしまわないか、少々心配。
 黒変現象は昨年採れた古いサツマイモで起こりやすいようなので、この先、今年採れたばかりの新芋が出回るようになれば、当分はアク抜きしなくても済むようになる。


2024年5月18日(土)




【連載】チコちゃんに叱られる! 「走るときに腕を振る理由」とナンバ走り、忍者走り

 5月17日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
  1. 走るときに腕を振ってしまうのはなぜ?
  2. 運転手の隣を助手席と呼ぶのはなぜ?
  3. ビリジアンってなに?
という3つの話題が取り上げられた。本日はこのうちの1.について考察する。

 走っている時に腕を振る理由について、放送では「腕が足を引っ張っているから」が正解であると説明された。スポーツ科学の第一人者である深代千之さん(日本女子体育大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。。
  1. 歩くのと違って、走るという動作はジャンプの繰り返し。
  2. 人が歩いている時は左右どちらかの足が必ず地面についているが、走っている時は両足が宙に浮く時がある。つまりジャンプの連続。
  3. 走る時は、ジャンプをしている一瞬の間に次の足を出す&戻す準備を素早くしなければならない。そこで大事な役割をしているのが腕振り。
  4. 人が腕を動かそうとすると肩も動くようになっている。右腕を前に出すと右肩も前に、右腕を後ろに引くと右肩も後ろに動く。このように腕と肩の動きは連動しており、腕を前後に振ることで肩も前後に動く。
  5. 右足を前に出すと右腰も前に出る。腰を回転させることで足も前に出て行く。腰を前後に振ると足も前後に動く。
  6. 腕を振ると足が前に引っ張られるのは、
    ●腕を振る→肩が前後に動く→体幹がねじれて動く→肩とは反対方向に腰・足が動く
    つまり、腕を振ることで肩・腰・足が引っ張られる、これが左右で繰り返されるのが走る仕組み。
  7. さらに、腕振りは体全体のバランスを保ったり、推進力をつけたりするのにも役立つ。放送では。同じ人が「腕を振る」、「腰に手を当てる」、「両腕を固定する」という3条件で走った時の速さを比較する実験が行われ、腕を振る条件で最も早く走れることが確認された。
  8. 早く走るための腕の振り方としては、『チョキチョキ走り』がオススメ。指をグーではなくチョキの形で軽く力を抜いて腕を振るとスピードアップに効果的。
  9. 走る時は「腕先行」だが、歩く時は「足先行」。歩く時に腕を振る仕組みは
    ●足が交互に動く→腰が動く→体幹がねじれる→腕が前後に動く
    となっていて、走る時とは仕組みが異なる。



 ここからは私の感想・考察になるが、まず、走り方・歩き方で思い浮かぶのはナンバ歩きとか、ナンバ走りである。いずれも「右手と右脚、左手と左脚を同時に出す」という歩行法・走法であるが今回の番組では一切言及されなかった。今回の「腕を振ることで肩・腰・足が引っ張られる、これが左右で繰り返されるのが走る仕組み」という説明では、ナンバ走りの有効性は説明できないように思われるがどうなっているのだろうか。
 山登りのさいにはナンバ歩きのほうがくたびれないと聞いたことがある。この日記のどこかに記した記憶があるのだが、見つからなかった。

 なお、4本足の動物の場合は、いろいろなパターンがある【例えばこちら】。2本足歩行・走行の際の肩や体幹の連携もそこから徐々に変化したものと思われる。歩きながらスマホをいじるのはやはり無理がある。このほか、2024年3月の名古屋ウィメンズマラソンで優勝した安藤友香選手の走り方(『忍者走り』)も大いに興味が持たれる。

 次回に続く。