じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 帰省中の孫たちと一緒に岡山後楽園と岡山城に行った。65歳以上の入園料は140円だったと思ったが、いつのまにか200円に値上げされていた。帰宅後に調べたところ、こちら(7月1日15時37分)に以下のような記事があった。
日本三名園のひとつ岡山市の後楽園は、7月1日から入園料が値上げされました。
後楽園の入園料は、「大人」が410円から500円に、65歳以上の「シニア」が140円から200円に、それぞれ引き上げられました。
岡山城などとの共通券や団体での利用のほかに、駐車場料金についても値上げがされます。
入園料の値上げは、消費税率引き上げに伴う場合を除くと、14年ぶりです。
値上げの理由について、岡山県後楽園事務所では、物価高騰の影響で老朽化した施設の維持や管理にかかる費用がかさんでいるためと説明しています。
いっぽう、岡山城のほうは岡山市内在住の65歳以上は入場料が免除になっている【後楽園のシニア割引のほうは岡山市外の65歳以上にも適用されるようだ】。

 今回疑問に思ったのは、小中高生の料金体系のポリシーが後楽園と岡山城でちぐはぐになっていることであった。
  • 後楽園:シニアは200円だが、小中高生は無料【但し2025年3月31日までとなっている】
  • 岡山城:シニアは無料だが、小中学生は100円、高校生は400円。
要するに、シニアと小中高生では無料、有料の対象施設が逆になっていることが分かる。なぜこうなっているのかは不明だが、個人的にはシニアのほうも小中高生に合わせて、「後楽園は無料、岡山城は割引・有料」としてもらったほうがありがたい。岡山城は年に何回も見るほどのものはないが、後楽園のほうは毎日訪れたとしても四季の変化を楽しむことができる。ま、ウォーキング目的で頻繁に訪れる人はシニアの年間パスポートが800円を購入すれば十分とも言えるが。


2024年12月27日(金)




【小さな話題】一人(孤独)が好きで友達が少ない人は実は…(2)一人を好むことのメリット
 昨日に続いて、

一人(孤独)が好きで友達が少ない人は実は…【ゆっくり解説】

という解説動画のメモと感想。

 動画では「一人が好きな人に共通する特徴」に続いて、「一人を好むことのメリット」が解説された【要約・改変あり】。
  1. メンタルの安定
    • 一人の時間を持つことで、自分のペースで気持ちを整えられる。
    • 他人に気を使ったり、周りの影響を受けたりする必要がなくなるので、自分だけの空間で心をリセットしたり、ストレスを解消しやすくなる。
    • レディング大学の研究では、参加者178人に21日間の生活を振り返りながら一人で過ごした時間を測ってもらった。その結果、一人の時間と人と過ごす時間の最適なバランスは人それぞれであることが分かった。一人でいることを自分で選んだ人の場合、一人の時間が多い日はストレスが軽減したり、自分らしさを感じやすくなることがあった。この効果は蓄積されていって、一人の時間を多く持つ人ほど全体的にストレスが少なく、自由さや満足感が高い傾向があった。無理に人に合わせてばっかりいる人は、一人の時間を意識的に増やしたほうがメンタルに良さそう。
  2. 効率的な生活を送れる
    • 自分のやりたいことを自分のペースで決められるので、他の人の意見や予定に振り回されず、時間を無駄にせずに済む。
    • 一人で過ごす時間が増えると周りの影響を受けにくくなり、自分の目標ややるべきことに集中しやすくなる。
    • 誰かに予定を合わせる必要が無いので、急なスケジュール変更にも柔軟に対応できる。
    • 人間関係で気を使ったりエネルギーを消耗したりすることが減るので、その分を大事なタスクや自分を成長させるために使うことができる。
    • 自分の時間を好きなように配分できてより効率的に動けるようになる。
  3. 創造性が高まる
    • バッファロー大学の研究で参加者にいくつかの自己報告型アンケートを実施した結果、一人が好きなタイプの人は、ストレスが少ない上に創造性が高い傾向があることが分かった。
    • 一人が好きな人は、一人の時間をじっくり使って物事を考えることができる。
    • 他の人の意見に流されずに自分のアイデアを大事にする傾向もある。
    • 一人が好きな人は他人と違うことをあまり気にしない。それが、型にとらわれない発想やユニークなアイデアにつながっている。
    • 自分だけの時間を作ることで、新しい発想が生まれるかもしれない。
  4. 質の高い人間関係を築ける
    • 一人で過ごす時間は、自分の価値観や本当に大切にしたいことを整理する良いチャンス。それができると、心から信頼できる人や一緒にいたいと思える人を自然に選べるようになって、表面的な繋がりじゃなくて、もっと深い絆を築ける。
    • 一人の時間を楽しめるようになると、無理に誰かとつながろうとしなくても済むので自然体で付き合える関係が増える。
    • 結局、自分を大切にすることが他の人との関係をよくする鍵になる。
    • 「友だちが少ないことイコール悪いこと」では全然ない。「友だちの数が多いほど幸せ!」っていう、いわゆる“社会的なイメージ”に囚われがち。
    • 「量」と「質」は全然違う。友だちが少なくても深く理解し合えて信頼できる関係があるとしたら、その価値は表面的な友だち100人にだって勝る。
    • 数に惑わされずに、本当に信頼できる仲間を大切にするほうが大事。大人数の友だちって、いっけんキラキラしていて魅力的に見えるかもしれないが、実は浅い関係が増えるほど逆に孤独を感じることもある。
    • 少数でも親密で深い絆を築ける友だちがいると、人生の困難な時期に本当に心の支えになってくれる。こういう友だち関係は、質の高いコミュニケーションや感情の共有から生まれるものであり、その価値は数では測れない。
    • 友だちの数ではなく、自分にとって本当に大切な人を見つめ直すのが重要。
 ということで、一人が好きということは全然恥ずかしいことじゃなくて、自分らしく生きるための大事な個性で、他の誰にも真似できない強みになる。だから自分のペースを大事にしながらその人らしい生き方を思い切り楽しめばよいと結論された。




 ここからは私の感想・考察になるが、上掲の「一人を好むメリット」は私にとってはほぼ納得できる内容であり、しかも私の日常生活のスタイルにもよく一致していた。
 じっさいのところ私は、家族と一緒に過ごすことを除けば、他者とどこかで会ったりとか集団で活動するということを全く好まない。例外的に海外のパッケージツアーに参加することはあるが、これは単に個人旅行では移動手段や宿泊先の確保が面倒であり、そういうことに気を取られているとせっかくの絶景が楽しめなくなることを避けるためである。なのでパッケージツアーでいちばん煩わしいのは、席を並べて食事をすることである。周囲の会話に話題を合わせるのが面倒でたまらない。いっそのこと、コロナの最中のように「食事中の会話は一切禁止」としてくれたら、どれほど気楽に食事ができるのではないかと思う。

 この日記で何度か指摘したことがあるが、仲間を作ってその中で過ごすことを楽しみにしている人というのは、実は社交的とはいえない。仲間という殻に守られているだけであって、常に仲間だけで行動するというのは孤「独」の変形であり弧「群」と呼ぶべきようなものかと思う。
 また、「いま、ここ」にいる友だちとより多く付き合うということは、それ以外の人たち、例えば過去の偉人とか、直接面識のない海外の人たちとの関係を希薄化させてしまう【両立できる人もいるかもしれないが、物理的に時間が限られている以上、仲間うちで過ごせば過ごすほどそれ以外の交流の時間は減っていく】。

 いっぽう、この動画の最後の部分で「少数でも親密で深い絆を築ける友だちがいる」ことの意義が強調されていた点については、「一人でいるのを好む」こととは別次元ではないかという気がする。一人でいることを好めば好むほど友だちの数は減っていくだろうが、その最小値はゼロであって1以上、つまり親友が1人以上のところで減少がとどまることにはならないと思う。また、そのような親友とどこまで「親密で深い絆を築ける」のかも分からない。少なくとも異性であれば、よほどの事情が無い限りは結婚して夫婦として生活をするのが最善であろうと思うが、相手が同性であった場合の親友関係【←同性愛は別として】というのがどういうものになるのか、私には全く想像することができない。

 この日記でも何度か取り上げたことがあるが、人間は生まれる時は2人(母親と一緒)だが死ぬ時はどんな死に方をしても1人、つまり心中をしても集団で処刑されても、死ぬ時の精神・肉体は他者から独立したプロセスによって死んでいくことになる。看取られても看取られなくても、人は死ぬ時は独りぼっちになることを忘れてはならない。