じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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4月30日の楽天版に中国道・上り線の風景を掲載した。岡山〜北九州間の高速道路を移動する時は、中国道経由、山陽道経由にかかわらず、また、往路、復路いずれの場合も、美東SAに必ず立ち寄ることにしている。 この美東SAでは、秋吉台の風景を取り入れたトリック写真を撮ることができる。写真左は下り線、写真右は上り線。もっとも撮影を楽しむ人はあまり見かけない。なお過去日記を検索したところ、2019年3月及びその前年12月にも撮影したことがあった。少なくとも6年以上、模様替えをしていないようだ。 |
【小さな話題】あさイチ「まさかの想定外が…がんとお金のリアル 経験者が語る落とし穴」(2)転移を防ぐための医療費、がん保険の見直し 昨日に続いて、4月30日の『あさイチ』で取り上げられたがんとお金の話題。 まず昨日の日記の追記。放送では「がんは手術費用以外にも想定外のお金がかかる」として、乳がんのステージ1と診断された39歳の女性の事例が紹介されていた。
上記の事例で留意すべき点、この女性がステージ1と診断されただけなのに放射線治療や抗がん剤の予防的投与を受けていた点である。しかし、他のすべてのがんでこのような治療が行われるわけではない。念のためCopilotに尋ねたところ、ステージ1と診断されたがんで転移の確率が高いがんと低いがんは以下の通りとなっていた。
ステージ1の乳がんは、一般的に転移の可能性が低いとされています。この段階では、しこりの大きさが2センチ以下で、リンパ節や他の臓器に転移していない状態です。そのため、適切な治療を受ければ**生存率は約90%**と高く、完治が期待できるがんの一つとされています。とのことであった。ま、いずれにせよ、がんは早期発見で局所にとどまっている限りは大したことはない。厄介なのは転移が見つかったあとの治療であり、そうなった時には治療方法の選択のほか、根治ではなくQOL、QODをできるだけ維持するための治療、さらに緩和ケアへの移行といった可能性を含めて、終活を実践する必要があると思う。 ということで元の話題に戻るが、放送では続いて医療費としてどのくらいの備えが必要なのか?が解説された。その際に考慮すべきなのは高額療養費制度の自己負担額である。これは年収によって異なっており、70歳未満の場合、年収約370万円の課税者は年間約58万円だが、約770万円以上では年間約135万円、約1160万円以上では年間約201万円というように大きな違いがある。もっとも、じっさいの計算はかなり複雑で岡山市の説明サイトを見てもサッパリ分からない。また私の場合はあと2年半で(生きていれば)75歳になるが、こちらの説明に、 複数の病院での入院・通院のほか、同じ公的医療保険制度に加入している場合は、家族の分も合算できます。「同じ公的医療保険に加入している場合」とは、75 歳未満の場合、健康保険証の記号番号が同一の場合のことを指します(記号番号は、マイナポータルや資格確認書などで確認できます)。75 歳以上になると後期高齢者医療制度に加入するため、75 歳未満の家族とは合算できません。となっていて、我が家では、妻が70歳未満の場合、私だけが先に75歳以上になった場合、夫婦2人とも75歳以上になった場合で計算方法が異なり、けっきょく区役所の窓口に相談するほかはなさそう。といっても高額療養費制度を利用するというのはそれなりの病気にかかっていて自力で区役所に出向いて長時間待たされるのはしんどいという状態になっているのではないかと想定される。マイナンバーカードが導入され、スマホで月々の医療費を確認できるほか、年収額もリンク可能であるはずで、これらを利用し絵自宅で居ながらにして申請できるとか、もしくは自動的に手続が完了するとか、もう少し簡素化してもらいたいところである。 がん保険について留意すべき点は以下の通り。
ここまでのところでいったん私の感想・考察を述べる。 まずがんへの備えであるが、押川先生の動画などでも指摘されていたと思うが、がんに罹らないための最も確実な方法は「【がんにかかる前に】早く死ぬこと」。要するに食べ物や生活習慣を改めたからといって、がんに罹ったり転移や再発が起こったりするのは運次第であって防ぐことはできない。「災害そのものを防ぐには限界がある。それよりも災害が起こることを前提として最善の対策をとる」という防災の精神に則って、そのような事態に陥った時に少しでも治療の選択肢の幅を広げるために、日頃から体力を整えておくことが第一かと思う。 若い世代の人は家族のためにもがん保険に入っておいたほうがいいとは思うが、医療技術の進歩によって治療方法が変わり、それに合わせて見直しをしていくと保険料がどんどん上がってしまう。ま、医療保険というのは結局は保険会社がちゃんと採算がとれるように設計されており、契約者が必ず儲かるような保険などあるはずがない。何度も言うが、保険に入るのはあくまで万が一の時、多額な出費を補う必要がある場合に限られている。何事も起こらずに無事に定年を迎えた時にはそのことに感謝すべきであり、それまでに支払った保険料は決して損をしたことにはならない。 次回に続く。 |