じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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NHK朝ドラ『あんぱん』のオープニング映像の「朝田のぶ 今田美桜」が5月28日から「若松のぶ 今田美桜」に変更さあれていた。録画をチェックしたところ、
  1. 5月23日(金):当初のぶは結婚して家庭に入るつもりはないと表明するが、最後の場面でついに結婚を受け入れる。
  2. 5月26日(月):嵩の伯父の寛が危篤になったという電報が入るが嵩は卒業制作を優先し間に合わず。
  3. 5月27日(火):のぶと嵩は再会するが寛が亡くなったことだけが話題にされ、縁談の話は出なかった。
  4. 5月28日(水):寛の初七日が終わり嵩は東京に戻る前に朝田家を訪れる。ここで初めてのぶが次郎と祝言を挙げることを知る。祝言は家族だけで行われた。のぶは次郎と新婚生活を始めたものの、次郎はすぐに次の航海に出る。

 もっとも、公式の人物相関図では朝田のぶと若松次郎の関係は5月30日朝の時点では「お見合い」のままになっていた。

 なおウィキペディアでは、のぶの姓は、

●朝田のぶ(あさだ のぶ) → 若松のぶ(わかまつ のぶ) → 柳井のぶ(やない のぶ)

となっていて、のぶがいずれ嵩と再婚することが確定している。これは、放送第1回目に、すでに結婚しているのぶと嵩の回想シーンがあるためで、ネタバレではない。

2025年05月30日(金)




【小さな話題】『マルコポーロの冒険』、『少年寅次郎』、朝ドラ『あんぱん』
 5月8日に続いて、アニメ・ドラマの感想。
 カナリア諸島の旅行に出かけているうちに未視聴部分がたまっていたが、表記の3つのドラマの録画をまとめて視聴し、ようやく追いついた。もっとも、4月8日に挙げた7本のドラマのうち、『大草原の小さな家』と『ウルトラQ』は録画を続けているもののまだ視聴できていない。『八重の桜』は視聴中止。『シャーロック・ホームズ』は特定のエピソードのみ録画している。

 以下、ネタバレ満載
  • 【NHK-総合】アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険

     5月28日にも言及したように、直近の放送ではバグダッドが舞台になっていた。次回はカスピ海が話題になるという。
     作品の内容自体も面白いが、制作された1978年当時の実写版の映像と、私自身がじっさいに訪れた地域と重ね合わせることで、私自身もその場を旅しているような気分になれる。

  • 【NHK-BS】『少年寅次郎

     全5回のシリーズはすでに視聴していたが、旅行期間中の5月17日と帰国後の5月24日に、葛飾柴又から旅立って1年後の寅次郎の様子を描いたスペシャル版2編が放送された。
     前編ではさとこ、後編では坪内夏子との再会シーンがあり、結末は映画『男はつらいよ』そっくりでいずれも「失恋」。少年時代と成人になってからの寅さんの連続性を感じさせる内容になっていた。
     もっとも、再会シーンはごく一部で、大半は車光子が生きていた頃の回想になっていた。
     このドラマでは何と言っても、車寅次郎を演じた2人、藤原颯音(5歳〜)と井上優吏(12歳〜)、さらに井上真央(車光子役)、毎熊克哉(車平造役)、森七菜(さとこ役)、井頭愛海(坪内夏子役)、落井実結子・野澤しおり(車さくら役)といった俳優さんの名演技が光っていた【敬称略】。このドラマは別段、「寅さんの少年時代」というように関連づけず、『男はつらいよ』とは独立した「少年ドラマ」であっても十分に価値のある内容であるとは思うが、そうはいっても、渥美清そっくりの少年2人をよくぞ見つけてきたものだと思う。その2人(藤原颯音、井上優吏)の名演技があればこそ、この作品は成り立っていると言えよう。あと、育ての親・車光子を演じるのは井上真央以外にはあり得ないと思えるほど役にはまっていた。
     渥美清が亡くなったことで映画『男はつらいよ』は終了したが、井上優吏を主人公にした『男はつらいよ 青年編』であればまだまだ映画が作れそうな気がする。

  • 【NHK朝ドラ】あんぱん

     ドラマは急展開し、のぶは若松次郎と結婚し、オープニングでも「若松のぶ」という表示になっていた。
     5月8日に記したように、実は、ネットで関連情報を検索しているうちに、このドラマの6月27日放送分までのあらすじを全部読んでしまったため、結果的に、この先の展開を予想しながら視聴するという楽しみが失われた状態にある。

     このドラマは、おそらく社会的な文脈で逆転する見かけの「正義」に翻弄されつつ「ほんとうの正義とは何か」にたどりつく過程を描いているのではないかと勝手に想像しているが、これと平行して、のぶの再婚に至る道筋も重要な主題の1つになっているように思う。
     朝ドラ『らんまん』や『純と愛』、韓流の『冬ソナ』、『屋根部屋のプリンス』、『私の心が聞こえる?』などもそうだが、一般に男女が登場するドラマでは、「出逢いから交際、恋愛成就」というハッピーエンドをたどるか、映画『卒業』のように別の人との結婚式を阻止して相手を取り戻すというのが普通であって、

    ●幼なじみ→別の人と結婚→再婚

    というストーリーは、少なくとも私は観たことが無かった。
     現実世界での再婚は、
    1. 結婚→破局→離婚→別の出逢い→再婚
    2. 結婚→円満離婚→再婚
    3. 結婚→死別→別の出逢い→再婚
    という3通りがあると思うが、1.や2.はドラマにはなりにくい。今回の『あんぱん』も3.になるようだ。この場合、再婚後の人生に対して最初の結婚がどういう影響を与えたのかが気になるところだ。再婚後は、
    1. 過去の事は振り返らず、新しい生活を始める
    2. 最初の結婚生活の時のポジティブな体験、あるいは死別した相手から託された希望を再婚生活に生かす
    という2通りが考えられるが、これまたドラマという性質上は2.にならざるを得ない。今回のドラマで言えば、のぶは若松次郎から何を託されるのか、それを嵩との再婚にどう活かしていくのか、ということがこの先の注目点になってくるのではないかと思う。