じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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【インドネシアその1】ルートマップ

 今回のルートマップ。成田からジャカルタ経由でジョグジャカルタへ、そこから、
  • ムラビ山の噴火遺構やシェルター
  • グヌン・セウユネスコ世界ジオパークに広がるカルスト地形
  • 世界最大規模の泥火山として知られるシドアルジョ泥火山
  • ブロモ山。外輪山からの朝日。火口壁からの展望
  • イジェン山。青い炎。火口湖。
  • フェリーでバリ島に渡る。世界遺産の中にあるウルンダヌバトゥール寺院。パトゥール山の溶岩とカルデラ眺望。
という日程になっていた。↓の記事参照。

2025年06月21日(土)




【小さな話題】インドネシア・ジオウォーク【ジャワ・バリ島編】

 6月13日から20日まで、表記のツアーに参加した。以下はその私的メモ【必要に応じて追記予定】。 なお、先月のカナリア諸島に続いて2か月連続で海外に出かけたのは、乾期であることと、ジオウォークのツアーは一期一会の可能性が高く、来年以降に催行される見込みが少ないこと、などによる。カナリア諸島でエキウムの花を見られる期間が5〜6月限定となっていることも旅行が2か月連続となった理由ではある。
  1. 感想
     ひとくちで言えば「面白かった」。いろいろな火山を巡ったほか、カルスト地形の風景を楽しむことができた。但し、火山やカルスト地形は日本国内にもあり、以下のように日本の風景に置き換えることができた。
    • ムラビ山の噴火遺構→浅間山の鬼押し出し。雲仙普賢岳の火砕流跡地。北海道・有珠山の噴火遺構。
    • グヌン・セウユネスコ世界ジオパークに広がるカルスト地形→秋吉台、平尾台、四国カルスト
    • 世界最大規模の泥火山として知られるシドアルジョ泥火山→泥火山ではないが有明海の泥状の海岸
    • ブロモ山→霧島の新燃岳など。くじゅう。桜島。北海道・雌阿寒岳。浅間山。阿蘇山・杵島岳。
    • イジェン山。青い炎。火口湖。→草津白根山。阿蘇山・中岳。
    • バリ島・パトゥール山の溶岩とカルデラ眺望。→箱根カルデラ。阿蘇山。
     そのため、イジェン山の「青い炎」以外は「初めて見た感動」よりも「日本の○○山に似ているなあ」といった回想に近い印象を多く受けた。
     とはいえ、ジャワ島東部とバリ島を車でまわったことで、このあたりの農村風景や街並みを眺めることができてなかなか面白かった。

  2. 移動時間
     往路は直行便で成田からジャカルタまで行く予定だったが運休となったため、「成田→デンパサール→ジャカルタ」という乗り継ぎになった。成田は午前11時発、ジャカルタに着いたのは21時(日本時間で23時)、ジャカルタのホテル到着は21時40分頃(日本時間で23時40分頃)となり、翌朝のモーニングコールが5時15分と早かったため十分な睡眠がとれなかった。
     帰路はデンパサール午前0時20分発(日本時間午前1時20分発)、成田着が8時50分であり、搭乗時間は7時間半のみで、海外旅行の移動時間としてはかなり短く、楽であった。

  3. 時差
     日本との時差はジャワ島が2時間遅れ、バリ島が1時間遅れということで、今回に限っては時差は全く感じなかった。但し、ブロモ山とイジェン山で、早朝、というより深夜に起床となったこと、また島内の移動時間が長く、昼食が15時頃になったりして、日々のリズムを整えるのに苦労した。

  4. 天候
     全般に、朝から夕方はよく晴れた一方、夕刻には雨に降られたことが数回あった。観光時間帯には雨が降られなかったので、雨具は使わないで済んだ。また展望台などからの眺望もおおむね良好だった。
     現地の平地の気温は25℃〜30℃程度で、帰国後の日本に比べればそれほど暑さを感じることはなかった・。

  5. 蚊、ダニなど
     東南アジアと蚊にさされてマラリアになるのではないかという固定観念があったが、結果的に一度も蚊に刺されなかった。移動中は短パンをはいており、出発時には一応防虫スプレー(液体のポンプ式)をかけていたが、日本の蚊だったらこの程度では刺されてしまうところだった。なお蚊にいっぱい刺されたという人もおられたので、やはり一定の防虫対策は必要ではないかと思う。

  6. 宿泊
     前回のカナリア諸島のツアーと同様、レベルの高いホテルに宿泊した。この地域の気候に合った多数の観葉植物に溢れていた。

  7. Wi-Fi
     ホテルのほか、乗り継ぎを含めた全空港で無料のWi-Fi接続ができた。LINEによる家族への報告のほか、X(旧ツイッター)に旅行先の写真を掲載することができた。

  8. 健康状態(便通、排尿)とトイレ
     旅行先で苦労するのが便通(便秘、下痢など)と、トイレ休憩に合わせた排尿であるが、今回は非常にうまくコントロールできた。なお、大概のトイレは有料になっていたが、1回あたり2000〜5000ルピア(日本円で20円〜50円程度)で気持ち良く利用できた。
     後日掲載するが、トイレ(大便用)はホテルでも街中の有料トイレでもホースがついていてお尻を洗えるようになっていた。山の中などではホースの替わりに水を入れたタンクと柄杓があった。後日詳しく紹介する予定。

  9. 外国為替レート、物価
     成田空港で3990円分を35万ルピアに換えた。このレートでは1ルピアが0.0114円。
     インドネシアの通貨は桁数が多いので交換時には10万ルピア札を何枚か受け取り大金持ちの気分になったが、上記の計算で言えば1140円札ということになる。
     街中ではたいがい下3ケタを「K」で表しており、例えば缶コーラ1本は4K、棒状アイスクリームは20Kと表示されていた。じっさいに買物をする場合は「K」を10に置き換えればいいとされており、上記の缶コーラは40円、アイスクリームは200円程度であると概算できる。
     もっとも最近は円安傾向が強まっており、上記のように1000ルピアで11.4円となるため、もう少し割高になる。日本人が買う場合には、スーパーなどの価格表示は「税別」であると考え、上記の缶コーラ40円やアイスクリーム200円は、それぞれ消費税10%が加算されるという仮定した上で44円、220円程度であると計算すればよいかと思う。

  10. 撮影枚数
     8日間で1393枚となった。先日のカナリア諸島の1469枚より若干少ない。
     スマホやデジカメバッテリーはホテル室内のほか、航空機内や一部の専用バス車内でも充電できた。

  11. 総歩数
     89316歩で1日あたり9924歩。カナリア諸島の8932歩を大きく上回った。一番多かったのはイジェン山の深夜登山の日で23749歩を記録した。

  12. ニュース
     ホテル室内にはテレビがあったが一度もスイッチを入れなかった。
     スマホでNHKのサイトからインドネシア・フローレス島の「レウォトビ・ラキラキ山」の大規模噴火(日本時間の17日午後6時45分発生)を知ったが、全く影響は無かった。

  13. 外国人観光客
     カナリア諸島では私たち以外のアジア系観光客(中国、韓国など)と遭遇したことが一度も無かったが、ブロム山やイジェン山では中国人の若者たちが大量に来ており、絶景を見に来たのか中国人を見に来たのか分からないほどだった。
     あくまで私の推測だが、中国にはこれといった活火山が存在せず(ドズェボ火山(5830m)などもあるにはあるが)、富裕層の若者たちにとっては、インドネシアの火山はかなり珍しいのかもしれない。
     いっぽう、上にも述べたように、日本では、活火山は北海道から沖縄まで至る所に点在しており、わざわざ外国まで出かける必要は無いのかもしれない。但し、バリ島は日本人にとっても人気のリゾート地になっているようだ。

  14. 喫煙対策
     男性の7割以上が喫煙しているという喫煙大国らしい。そのせいか、レストランの屋内でもタバコを吸っている人を多く見かけた。イジェン山の登山路や火口内は喫煙禁止になっているはずだが、現地の関係者や若者の中国人男性を多く見かけた。


  15. 交通信号、ヘルメット着用
     インドネシアでは日本と同じように車が道路の左側を通行していた。興味深かったのは、交差点の信号機の一部が横型(左から青、黄、赤)に取り付けられていたことである。

  16. 落書き
     街中の塀や壁の落書きはゼロではないがかなり少なかった。

  17. 観葉植物、熱帯植物
     日本では鉢物として売られている観葉植物が至るところで露地植えされていた。また道路沿いの民家の玄関先には美しい花を咲かせた鉢物が並べられていた。
     道路沿いでよく見かけたのはインドソケイ(プルメリア、Plumeria rubra)。公共物や墓地の敷地内にも多数植えられていた。

  18. ゴミ対策
     インドネシアでは今のところゴミの分別回収は行われていなかった。川への投棄も横行していた。

  19. 凧揚げ
     バリ島では至るところで凧が上げられていた。6月は風が強くて上げやすいほか、夏の大会に向けて練習しているらしい。

  20. 風車、ソーラーパネル
     観光中、一度も風車を見なかった。ソーラーパネルは道路沿いでごく小規模なものを見たが、ソーラーパネルを屋根の上や空き地に設置している風景は一度も見なかった。

  21. モスク

     至るところで見かけた。ジャワ島ではバスの車窓から数分に1回は見えていた。バリ島内でも10ほどは見かけた。キリスト教会も少なくとも5つ程度は見かけた。

  22. 使用文字
     インドネシア語はアルファベットで表記されているため、街中で外来語の英語と現地語が混在した看板などを見ると全体が英語で書かれているように錯覚し、ここは英語圏かと思うほどであった。

  23. 貧富の差
     インドネシアとパキスタンは人口や国力などがよく似ているように思っていたが、インドネシアのほうが貧富の差が少ないように見えた。理由として、パキスタンでは洪水被害があり、小作農などの人たちが道路沿いの空き地にテントを張って暮らしていたり、物乞いが多かったりしたことが上げられるかもしれない。

     以上のほか、思い出したことがあれば、ここに追記していく予定。
    • 【追記】成田からデンパサール行きの飛行機に搭乗中、隣に座っていた女性がオレンジジユースの入ったコップを倒してしまい、大部分が私のズボンの開閉部分のあたりにこぼれてしまった。13日の金曜日とは関係ないと思うが。