じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 【インドネシアその22】シドアルジョの泥火山
 「ジオウォーク」の一環として、今回のツアーではシドアルジョの泥火山【写真上】を見学した。添乗員さんの説明によれば、
  • 2006年5月29日に東ジャワ州シドアルジョ県ブランタス鉱区のバンジャル・パンジ天然ガス田付近で発生。
  • 世界最大級の泥火山災害と言われている。
  • 地下から高温の泥とガスが噴出し続ける現象で、現在も活動が続いている。
  • ピーク時には1日あたり最大18万立方メートルの泥が噴出し、15の村が埋没、1万戸以上の家屋、約6万人が避難を余儀なくされた 。
  • 泥の厚さは一部で40mに達した。
とのことで規模の大きさを実感した。

 もっとも私の場合、泥火山というと2023年に訪れたパキスタン南西部・チャンドラグブ泥火山【写真中、写真下】のイメージが強く焼き付いており、今回の風景は「泥火山」というよりもガタリンピックで有名な有明海の干潟に似ているように見えた。

2025年07月18日(金)



【連載】あしたが変わるトリセツショー「新・瞑想」(1)瞑想とは何か?

 NHK『あしたが変わるトリセツショー』の話題を取り上げた繋がりで、同じDVDに録画保存してあった

●#72 さらば!イライラ不安「新・瞑想」のトリセツ

についてメモと感想を記すことにしたい。同じDVDにダビングしてあったといっても、もこちらのほうは2024年7月11日に初回放送されており約1年前の回であったが【私が録画したのは2024年12月11日】、内容自体は今でも充分に通用するはずだ。なお放送では「めい想」と表記されていたが、この日記では「瞑想」というように漢字表記で統一させていただく。

 放送ではまず、『新・瞑想』が、
  • イライラする
  • 不安感がある
  • 物忘れ
  • 眠れない
といった症状の改善に効用があると紹介された。ではそもそも「瞑想」とは何か?ということになるが、街角インタビューから示唆される一般的なイメージとしては、
  • 宗教的な感じを受ける
  • ちょっとスピッてんなって思ったことはある
  • お坊さんにはたかれるイメージ
  • 鶴太郎的
というように固定観念や誤解を払拭できないところもある。そのこともあって「瞑想」ではなく「マインドフルネス」と呼ばれることも多い。

 なおこのWeb日記では、瞑想について何度か取り上げたことがあり、特に、

●NHK『こころの時代』:「瞑想でたどる仏教 心と身体を観察する」(蓑輪顕量さん)

については日記としては約1か月分に相当する29回の連載としてメモと考察を記したことがあった。

 放送内容に戻るが、瞑想というと「雑念を追い払い心を無にする」という印象を持つ人がいるが、実際は熟達者でも瞑想の最中にたくさんの雑念が浮かんでくるという。放送では、実際に禅僧たちに瞑想をしてもらい雑念の有無を調べるという実験が行われたが、「爆音で鳴くトリ」のおもちゃの音がするとついには笑い出してしまったり、座禅の最中に「お昼にあれがおいしかったな」とか「なんで今、自分は撮影されているのかな」というように、達人であっても瞑想中に雑念が浮かんでいることが確認された。これらのシーンでは、お坊さんたちが笑いものにされているだけのような印象も受けたが、いずれにせよ「瞑想とは雑念を消す修業ではない」ということは確認できた。

  禅僧の藤田一照さんによれば、「雑念や感情とかが起こってきてもそれは自然なことなのでそれにこだわらない。」というのが瞑想の基本となる。

 放送では続いて4人の達人に瞑想とは何か?を尋ね、共通点を探った。回答は以下の通り【要約・改変あり】。
  • 禅僧のジョアン・ハリファックス老師:「竹のようにしなやかな心」」。日本の竹のようにすっとまっすぐ伸びていると同時に揺れてもまたしなやかに元に戻るイメージ。
  • 「木を見るのも花を見るのも瞑想」というキリスト教神父の柳田敏洋さん:「あるがままに気づく」。この瞑想では、あるがままの世界をあるがままに気づくところにリセットさせる練習。
  • タイで副住職をつとめ、手動瞑想を広めている日本人のプラユキ・ナラテボーさん:「我に返ってくる」。何が起こってもOK。ありのままに気づいて我に返ってくる。
  • チベット仏教研究者の永沢哲さん:「思考が泡のように消えて元の水に戻る」。思考を観察していると一瞬一瞬したら消えていくので、ただ放置しておくとあぶくが出てきてふわっと溶けてもう一回元の水に戻るようなことが起こってくるから、それをやっていくとだんだん心が静かになっていく。

 以上について、ChatGPTにも

以下は瞑想とは何かについて瞑想の達人4人が語った内容です。共通点を見出してください。

と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。なるほどAIの解釈力はスゴい!
 この4人の瞑想の達人たちの言葉には、それぞれ異なる比喩や宗教的背景があるものの、**共通する核心的なポイントがいくつか**見出せます。
  • 【共通点1】「あるがままに気づく」=**気づき(マインドフルネス)**
    • 柳田神父:「あるがままに気づく」
    • プラユキさん:「何が起こってもOK。ありのままに気づく」
    • 永沢さん:思考を観察して放置する
    • ハリファックス老師:「竹のように揺れてもしなやかに戻る」=現象を拒まず、受け入れる柔軟さ

    **今この瞬間に起きていることを、判断せずにそのまま観る**という態度が共通しています。

  • 【共通点2】「戻る」=**本来の心に還る**
    • ハリファックス老師:「しなやかに元に戻る」
    • プラユキさん:「我に返ってくる」
    • 永沢さん:「泡が溶けて元の水に戻る」

    **心が本来持っている静けさ、自然な状態へ戻ること**が重要視されています。

  • 【共通点3】「思考・感情にとらわれない」=**非執着**
    • 永沢さん:思考は泡のようなもので、執着せず見送る
    • プラユキさん:何が起こってもOK、受け入れる
    • 柳田神父:「あるがまま」とはコントロールしない態度
    • ハリファックス老師:風に揺れても折れない、感情や出来事に過剰反応しない

    **思考や感情に巻き込まれず、観察し手放す姿勢**が全員に共通しています。

  • 【まとめ:4人の共通点】
    瞑想とは──
    思考や感情に執着せず、今この瞬間にただ気づき、心の本来の静けさへとしなやかに戻っていくプロセス」
    という理解が、宗教や背景を超えて共通しているといえます。


 不定期ながら次回に続く。