じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 8月2日付けの楽天版で、2003年8月に訪れたボリビア・アンデスのチャカルタヤ峰(5395m)で阪神タイガースの優勝祈願をしたという話題を取り上げた【写真上】。もしかするとこれが世界最高所でのタイガース応援であったかもしれない。
 その後、2008年10月にプロ野球観戦界からの「引退」を表明したこともあって、最近では阪神タイガースの監督、主力の投手や打者がどなたなのか、誰一人お名前を挙げることができなくなっている。
 そんななか、数日前にたまたまNHKのニュースのスポーツコーナーで、タイガースに優勝マジックが点灯【正確にはいったん点灯し、その後消滅し、再び点灯】しているということを知った。念のため8月4日現在の順位表を調べたところ、タイガースは59勝37敗。残り45試合でマジック34が点灯していることが確認できた。

 それにしても、順位表で驚いたのは2位の巨人が46勝48敗で借金2となっていることだ。つまりタイガースが貯金22であるのに対して、それ以外の球団はすべて借金を抱えているというのだからスゴい。
 なおこの借金はセ・リーグの球団が交流戦でパ・リーグで大きく負け越していることとも関係している。画像下が示すように、交流戦では1位から6位まではすべてパリーグ球団であり、6位の楽天でも9勝8敗という勝ち越しになっている。セリーグ球団内では1位(交流戦では7位)の広島はやっとのことで9勝9敗。2位(交流戦では8位)のタイガースは8勝10敗となっているので、タイガースは交流戦で2つだけ借金を作っただけで、広島以外の4球団との差は交流戦でますます開いてしまったことになる。

 ということで今季は別段山の頂上で優勝祈願をしなくてもタイガースのリーグ優勝は確実と思われるが、クライマックスシリーズで大敗する恐れもあるし、パ・リーグに勝てるだけの戦力があるのかどうかも分からない。長年の経験から言えば、タイガース応援は精神衛生上はあまりよろしくないように思われる。


2025年08月5日(火)



【連載】チコちゃんに叱られる! 海のニオイ、DMSはおならか呼気か、おならをする動物としない動物

 昨日に続いて、8月1日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察【岡山では金曜日は別番組となり、8月2日(土)朝の再放送のみ視聴することができた】。本日は以下の3つの話題のうち、最後の3.について考察する。
  1. なんでコンサートでペン型ライトを振るようになったの?
  2. なんで家のかき氷はシャリシャリなのにお店のかき氷はふわふわなの?
  3. 海のニオイってなに?


 放送では、海のニオイは「プランクトンのオナラ」が正解であると説明された。海のニオイについて研究している大森裕子さん(筑波大学)&ナレーションによる解説は以下の通り。
  1. 放送ではまず実際に東京・葛西海浜公園で実際に海のニオイを体感した。番組スタッフが感じたニオイは「しょっぱい」、「生臭い」であった。
  2. 海は場所や状況によって様々なニオイがするが、海の中に住むプランクトンが原因になっている。
  3. プランクトンの殆どは植物プランクトンで、その「おなら」が海のニオイになっている。
  4. 植物プランクトンは海水1リットルあたりにおよそ数万〜数百万匹存在している。植物プランクトンは光合成をする際「ジメチルスルフィド(DMS)」という排せつ物を発生させる。DMSは体の中で要らなくなった排泄物のようなものなので例えて言えばおならのようなもの。
  5. 海のDMSは主に2つある。
    • 植物プランクトンが分泌したDMSは海水に溶け、さらに空気中に漂う。
    • 植物プランクトンはDMS以外にも硫黄や炭素などの物質を出す。これらを食べたバクテリアがDMSを出す。
  6. 海のニオイは季節によっても違う。春から夏のほうが植物プランクトンが増えるので強いニオイになる。
  7. 海のニオイは場所によっても異なる。ハワイや沖縄などの透明な海では植物プランクトンが少ないため海のニオイが弱い。東京湾は濁っていて栄養が豊富のため植物プランクトンが多くニオイが強い。
  8. 私たちが海辺で嗅いでいる海のニオイはかなり薄くなったもので、薄められる前のニオイはかなりきつい。
  9. 【補足説明】川や湖では海のようなニオイはしない。淡水に住むプランクトンがあまりDMSを出さないため。


 ここからは私の感想・考察を述べる。
 まず私の記憶に残っている「海のニオイ」としては、
  • 幼い頃、小田急線で江ノ島に行った時。片瀬江ノ島駅から海岸に向かう途中、強烈なニオイがした。
  • 小学校の遠足で谷津遊園に汐干狩に行った時。こちらに回想あり。
 それらに比べると最近は海岸を訪れてもあまりニオイを感じなくなった。加齢により嗅覚が衰えてきたためかと思う。

 さて、放送ではDMSは「おなら」に例えられていたが、そもそもおならとは何だろうか? ウィキペディアの『屁』の項目によれば、屁は以下のように定義されている。
屁(へ、英語: Fart)は、肛門から排出される気体で、腸で発生するガスも含まれる。おなら、ガス、失気、転失気(てんしき)などともいう。
個人差はあるものの、平均的に大人は普通一日に合計8 - 10リットル (L) の量の屁を、5回から20回に渡り放出する。屁を放出することを放屁(ほうひ)という。
大腸でウェルシュ菌などによって分解される時に腐敗し、硫化水素 (H2S) 、二酸化硫黄 (SO2) 、二硫化炭素 (CS2) 、インドール (C8H7N) 、スカトール (C9H9N) 、亜鉛などのガスが大量に発生し、時には臭気の強いガスが発生する。
 ウィキペディアのリンク先には、以下のような面白い記事もあった【要約・改変あり】。。
  • 1873年2月8日、東京・押上の土手において放屁した女を邏卒が連行し、罰金75銭を支払わせた。これに憤慨した女は罰金額が法外であるとして警視庁に抗議。1872年(明治5年)の東京の条例では立小便や落書きといった現在の軽犯罪に当たる行為などを規制していたが、放屁に関する規定はなく罰金刑は不当な物であった。このことは当時の新聞で議論を呼び、「放屁の規制も条例に加えるべき」とする意見と「生理現象であり規制すべきでない」とする意見とに分かれた。後に司法卿の江藤新平は通達を出し、放屁は規制の対象外として罰金も返還された。
  • また、当時開業したばかりの鉄道では客車内での放屁に罰金を科す旨の掲示があった。
  • 俗説では、欧米諸国などでは放屁は比較的マナー違反とされず、げっぷの方がマナー違反とされるが、文化圏、階層、個人などにもよる。
  • マラウイ共和国では、「公序良俗を遵守する」という目的で、2011年2月に公共の場所での放屁を禁止する法案が提出された。
 さて、放送ではDMSはおならに例えられていたが、生命活動に不可欠であることを考えると呼吸の一部「呼気」に例えるほうが妥当であるようにも思える。ということでChatGPTに、

海中の植物プランクトンが排出しているDMSは動物の「おなら」と「呼気」のどちらに近いと思いますか?

と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。

とても面白い視点ですね。海中の植物プランクトン(特に藻類)が排出する\*\*DMS(ジメチルスルフィド)\*\*が「おなら」と「呼気」のどちらに近いかという問いについては、以下のように整理できます。
  • ### ??DMSとは?
    • DMSは\*\*ジメチルスルホニオプロピオン酸(DMSP)\*\*という物質が分解されてできる揮発性の硫黄化合物。
    • プランクトンがストレス(捕食・紫外線など)を受けた時や、死んだときに微生物が分解して発生します。
    • 海鳥や海洋哺乳類はDMSの匂いを利用して餌場を探すことがあります。
  • ### ?? 呼気に近いと考える理由:
    • 呼気は代謝活動の副産物(例:CO?)を**気体として放出**するという点で、DMSの排出と似ています。
    • DMSも**細胞の内部プロセスの副産物**(DMSPの代謝)として放出されるため、「呼気」に似た**代謝由来のガス放出**という点ではこちらに近いといえます。
  • ### ?? おならに近いと考える理由:
    • DMSは**硫黄を含み、悪臭を放つ**点でおなら(特に硫化水素などが含まれるタイプ)と共通しています。
    • また、DMSが生じるのは**細胞が壊れたとき**や**微生物による分解**という腐敗に近い過程もあるため、「おなら」的なニュアンスもあります。
  • ### ?? 結論:
    どちらかと言えば…
    > **生理学的な性質(代謝由来・揮発性ガス)に基づけば「呼気」に近い**が、\*\*感覚的・印象的には「おなら」っぽい(臭くて分解由来)\*\*とも言えます。
    つまり、「**生理的には呼気、印象的にはおなら**」と二重の性格をもっていると言えそうです。

 ということで、「**生理的には呼気、印象的にはおなら**」というのが妥当なところかもしれない。ま、エンタメ系のTV番組としては「DMSは呼気」ではなく「DMSはおなら」でないとインパクトが無いかもしれないが。

 もう1つ、ChatGPTに、

おならをする動物とおならをしない動物を教えてください。

と尋ねたところ以下のような回答をいただいた。

「おなら(放屁)」をする動物としない動物について、科学的な研究や観察に基づいて分類すると、意外な違いがあります。以下に代表的な例を挙げます。

## ?? おならをする動物(放屁が確認されている)

これらの動物は**腸内で発酵・ガス生成が起こり、肛門からガスを排出**します。
| 分類 | 動物の例 | 特徴・理由 |
| ---------- | -------------- | ------------------------- |
| ?? 哺乳類(草食) | 牛、馬、ゾウ、羊、ヤギ、カバ | 草を消化するために腸内で発酵 → メタンなどが発生 |
| ?? 雑食哺乳類 | ヒト、ブタ、犬、ネズミ | 腸内細菌による分解でガスが発生 |
| ?? 海棲哺乳類 | クジラ、イルカ、アシカ | 腸の構造が発達しており、おならをする |
| ?? 一部爬虫類 | イグアナなど | 腸内発酵でガスが出ることがある |


## ?? おならをしない動物(放屁が確認されていない)
これらの動物は**腸が短く、発酵によるガス生成がほぼない**か、**別の方法でガスを排出**します。

| 分類 | 動物の例 | 特徴・理由 |
| ------ | ----------------- | -------------------------------------- |
| ?? 爬虫類 | ヘビ | 発酵なし・消化が遅くてもガスが発生しない |
| ?? 両生類 | カエル、イモリ | 発酵しない食事でガスがほぼ発生しない |
| ?? 魚類 | タラ、サケ、ニシンなど多くの魚 | ガスがあっても**エラや口から排出**されるケースが多い |
| ?? 昆虫 | チョウ、バッタ、ハチなど多くの昆虫 | 腸が短くガス発生なし。ただし一部は微量のガスを出す可能性あり(例:シロアリ) |
| ?? 甲殻類 | カニ、エビ | 発酵なし。おならの必要性もない |


## ?? 特記事項

* **シロアリ**:腸内でメタンを発生させるが、**体外にガスとして放出しているかどうかは未解明**な部分も。
* **クラゲ、ヒトデなどの棘皮動物**:そもそも腸や肛門に相当する構造が未発達なため、おならはしない。
* **鳥類**:腸が短く、腸内発酵が少ないため、**ほとんどおならしない**とされる(ただし完全否定は難しい)。


## ??まとめ

| 区分 | する | しない |
| -------- | -------------- | ---------------------- |
| 哺乳類 | ヒト、牛、ゾウ、イヌなど多数 | 一部小型で発酵が少ない種(例:コウモリなど) |
| 鳥類 | ―(ほぼしない) | ニワトリ、ハトなど |
| 爬虫類 | 一部のトカゲ類 | ヘビなど |
| 両生類 | 稀にあるかも | 多くはしない |
| 魚類 | ニシンなど一部で例外 | 多くの魚 |
| 昆虫・無脊椎動物 | 一部例外(シロアリ) | 大多数 |