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じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2013年11月に見学したモヘンジョダロの遺跡。
 なお、私が見た限りでは、レンガは、新しく塗り固められて積み上げられたものが多く、当時のレンガではない。場所によっては当時のレンガの壁を保護するため、外側を新しいレンガで覆い尽くしているようなところもあった。

2025年11月8日(土)





【小さな話題】3か月でマスターする古代文明(1)インダス 王も武器もない文明

 妻が録画している番組の中に『3か月でマスターする古代文明』というのがあった。私自身は世界史は中学、高校を通して嫌いな科目の1つであり、大学入試でも日本史で受験していた【共通一次より前の受験なので、理系は理科2科目と社会1科目を選択】。世界史が嫌いだったのは、遙か昔に誰がどうしたというような自分の日常生活とは全く関係のない世界の出来事に関して地名や人名などの固有名詞を暗記させられたことにあった。しかし、海外のいろいろな場所を訪れるにつれて、観光先の地域の歴史にもある程度興味を持つようになった。今回のシリーズの中でも特に興味をひいたのは、2023年11月に訪れたモヘンジョダロであった【2024年1月7日の楽天版参照。翌日以降に続編あり】。

 モヘンジョダロの初回放送は10月29日であり、タイトルと概要は以下の通り。

3か月でマスターする古代文明 (5)インダス 王も武器もない文明

 言うまでもなく、モヘンジョダロはインダス文明最大級の都市遺跡であるが、実は謎の文明と言われている。放送によれば、
  1. 文字は解読されていない。
  2. 歴史上、突然現れ、突然消えた。
  3. 王、宗教、武器も、大きな富を蓄積した痕跡も見つかっていない。

 インダス文明は1920年代初頭にハラッパ、1922年からは最古にして最大の都市モヘンジョダロを中心に研究が始まり、人物像、印章、重さを量るためのビーズなどが発見されている。また周辺の都市以前からある小さな集落では地域色豊かな文化が花開いていた。モヘンジョダロは700年にわたって人々が暮らした大規模な都市であり、大通りは直角に交わり、住居には水道や下水設備も一部に見られる。これらから発掘当初はメソポタミアのように王が君臨し中央集権的な社会があったと考えられていた。しかしいくら発掘しても、宮殿や王墓は見つかっていない。最も大きな構造物の1つ『大沐浴場』は当初は王が儀礼を行う施設という説もあったが、権力と結びつくものは未だ出土しておらず、用途不明。神殿、武器、軍隊を伺わせるものは一切出土しておらず、権力者や王はいなかったと推測されている。

 以上の特徴についてはウィキペディアにも以下のように解説されている。
都市には大通りが直行し、水道や下水道的な排水溝も一部にみられる。大きな沐浴場のような設備があったところから儀式が行われたのではないかとして王や神官の存在も予想されたが、宮殿・神殿や巨大墓等のそのような存在を思わせるものは見つかっていない。人物像や計量に使ったと思われるおもり、印章、貨幣として使われたのではないかと思われるビーズの装身具などが出土するが、実用性に適しない儀礼的なものではないかと思われる薄いナイフ状のものを除けば武器は出て来ず、軍隊の存在を思わせるものもない。神殿のようなはっきりした組織宗教を思わせる遺物も出て来ていない。大きな貧富の格差があったことも感じられない。周囲の農村集落との大きな格差も感じられない。文字は印章に刻まれて数文字程度で解読されていない。



 不定期ながら次回に続く。