じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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[今日の写真] 農学部農場横の梅の花が見頃になってきた。白梅、紅梅、八重咲きなどいろいろな品種があり、遅咲きのものを含めるとあと1カ月ぐらいは楽しめそうだ。

2月16日(水)

【思ったこと】
_00216(水)[一般]昭和48年当時の歌はみな輝いていた!

 長時間会議が終わって家に戻ったところ、速報!歌の大辞テン!!「涙が出るほど懐かしいのに新鮮なS48年」が始まっていた。この番組時たま見ることがあるが、今はやりの歌に加えて、10〜20年前のTop10を並列して紹介しているところに魅力がある。二世代型の歌謡番組という点で、子供も親も楽しめる内容になっている。

 今回登場したのは昭和48年のTop10。昭和48年と言えば私は大学の3回生、20歳になったばかりの年である。あの頃は、パチンコ屋でいろんな歌を聞いた。データ整理をしながら聞いた歌もあった。いまの歌は何1つ知らないが、さすがにあの当時のTop10は題名を聞いただけでもメロディと歌詞が浮かんでくるものが4曲(「学生街の喫茶店」、「喝采」、「せんせい」、「ひなげしの花」)、残りもすべて歌い出しを聞いただけで「ああ、あの歌か」とすぐ思い出すことができた。

 昭和48年当時のTop10はどれをとっても素晴らしい。歌詞はちゃんと詩になっているし、メロディにも心に残るものがある。それに比べると今の歌、すべてとは言わないが、みな同じように聞こえてくる。オヤヂ論になってしまうけれど、さっそく子どもたちを相手に演説をぶつ。
  • いまの歌なんて、音程を外しながらお経を唱えてシャカシャカやっているだけでちっともメロディになっていないじゃないか!
  • 歌は一人でしみじみと歌うもんだ。原始人の踊りみたいに大勢でワイワイやるもんじゃない!
  • いまの歌詞は意味不明な言葉や英語を羅列しているだけでちっとも詩になっていないじゃないか。紙に書いてみたら分かるやろ!
これに対する子どもたちの反応は冷淡。けっきょくは私一人、昔を懐かしがっているだけか。

 いまの歌の特徴については12/13の日記1/11の日記で取り上げたことがあった。それらを抜き書きしてみると
  • メロディは主人公ではなくむしろサウンドの一部。リズム感が無いと歌えなくなっており、中高年が求めるような歌はあまりヒットしていない。
  • 最近の曲は殆ど「Aメロ→Bメロ→サビ」となっており、サビ以外の部分はあまり記憶に残らない。
  • テレビのスポットシーンに合わせてサビの長さは15secぴったり、あるいは7secの反復になるものが多い。
  • ヒットする歌詞は、言葉の内容よりも響きを重視している。そのためには同じ母音が続くことが必要。母音の中でも「i、e、a」は明るく、「u、o」は暗く感じさせる。
そういうことを思い出しながら聞いてみると、確かにいまの歌の仕組みは分からないでもない。といって、録音してまで楽しむ気にはなれないなあ。結局は世代の違いということになるのだろうか。

 もっとも、今の歌のTop10の中にも、場違い?の演歌風のものもあった。郷ひろみのようなおじさんも頑張っているし、サザンオールスターズがTopとは驚き。好まれる歌も少しずつ変化しているのかもしれない。

 音楽の世界には全く素人だが、私の直感によれば、21世紀の遅くない時期にはシンプルなフォークソングが再び流行してくるように思う。その頃には、リズム主体の音楽に熱中している世代はオヤヂやオフクロになっているはず。きっと、いまの歌にはリズムが無いなどというオヤヂ論をぶつことになるんだろう。

<2/18追記>ぴったんこさん(2/17)より以下のご指摘があったので引用させていただく。
4曲(「学生街の喫茶店」「喝采」「せんせい」「ひなげしの花」)は、いずれもその前年の昭和47年の曲。そのうち「学生街の喫茶店」「ひなげしの花」は発売が昭和47年でヒットしたのが昭和48年だからいいけども、「喝采」「せんせい」は完全に昭和47年の曲。何せ、その年のレコード大賞と日本歌謡大賞新人賞なんですから。もっとも、番組構成の都合上必ずしもその年の曲に限られないのは、ある程度は仕方のないことかもしれませんが・・・
【ちょっと思ったこと】
  •  2/17の朝日新聞「青鉛筆」によれば、これまで旅券で認められていなかった「OH」の長音表記が4月から認められるという。これによって大野さんは「OHNO」、河野さんは「KOHNO」と表記できるようになり「小野」さんなどと間違えられる恐れがなくなるという。このことでふと思ったが、ダイエーの王監督の旅券はいままでどう表記されていたのだろうか。「O」それとも「OO」?、「OU」?
【スクラップブック】
【今日の畑仕事】
多忙につき立ち寄れず。