じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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[今日の写真] 農学部農場の梅に小鳥が集団で来ていた。梅に鶯と言いたいところだが、目の周りが白くなっているので、ひょっとしてメジロ?


3月11日(土)

【ちょっと思ったこと】
  •  午後、運転しながら聞いたラジオ番組に山崎豊子さんが登場。何とラジオに出演するのは初めてだという。貴重な第一声を聞けてよかった。

     話題はもちろん、200万部を突破した『沈まぬ太陽』の話。いつもは「書きたいから」書いていた山崎さんも、今回ばかりは「書かせていただいた」とか。

     520名もの命を奪うあれだけの大事故を起こしながらロクに反省すらしない高級官僚、会社幹部に対して山崎さんの憤りの声が伝わってくる。新潟で長期監禁された女性が発見された時に麻雀をやっていた幹部たちにも似通ったものがあるかも。

     この小説が出たおかげで、「某大手航空会社」の飛行機からは週刊新潮が「搭載」されなくなったとか。新潮社の関連ページには、感想文も紹介されていた。このほか、こちらに御巣鷹山事故関連のサイトがあった。

     もっとも、山崎さんの主題は、あの御巣鷹山事故の真相究明ではなかったという。責任を回避しながらひたすら保身をはかる大企業、それに立ち向かう一個人....、このあたりは実際に読んでみないと何とも言えない。

  •  19時半からの「NHKのど自慢チャンピオン大会」を見た。さすが地方の大会でチャンピオンになっただけあって、どの方もプロ並み。個人的には、フィリピンから日本に嫁いだ女性と、最後から2番目の女性が上手だと思ったが、グランドチャンピオンに輝いたのは車椅子から「僕が僕であるために」を歌った男性だった。

     これだけ実力者が揃うと、もはや歌唱力だけでは決めかねる。フィリピンから来た女性が歌った「望郷じょんがら」は、故郷への気持ちが込められていてなかなかよかったが、今の生活を歌ったものではなかった。その点、車椅子から歌った室生さん?の場合は、今を生きる気持ちがそのまま歌に表れていた。その差が、優秀賞とグランドチャンピオンの差になったのかもしれない。「人を傷つける事に目を伏せるけど優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく」という歌詞って、なんだか日記猿人界にもあてはまりそうな...

     少し脱線するが、私が中学生の頃だったか、「愛と死をみつめて」という歌がヒットしたことがあった。私は、あの歌のメロディは好きだったけれど、あれは歌手が拍手を浴びながら歌う歌ではないと思った。いくら歌唱力のある歌手でも、ノンフィクションの主人公の大島みち子さんの気持ちを表すことはできない。TVドラマも余計な脚色があって好きにはなれなかった。

  •  3/11の日経新聞記事によれば、衛星携帯電話会社、米イリジウムの大株主であるモトローラは、経営危機に陥っているイリジウムを支援する新たな投資家が15日までに現れない限り、サービスを17日いっぱいで打ち切ると加入者に通告したという。

     イリジウム(複数)と言えば、毎日、明け方と夕方に最大マイナス8等星級の閃光を放つことで知られていた(衛星の位置や季節による太陽高度によって見える時刻や明るさは毎日変化する)。人工衛星ウォッチャーの間で話題となる反面、天体写真家にとっては光害、また、しし座流星群の極大期にその閃光が火球と間違えられたこともあった。某国では自国が打ち上げた人工衛星であるかのように国民に宣伝された可能性もある。

     携帯電話としての有用性には限界があるとしても、せっかく打ち上げた衛星。何か別の活用方法は無いのだろうか。少なくとも、ヒマラヤ山中での緊急連絡には役立つはず。
【今日の畑仕事】
雨のため一度も立ち寄れず。昼前に大学構内の環境整備作業。
【スクラップブック】
  • 徳島自動車道の井川池田IC〜川之江東JCが開通。四国4都がすべて高速道で結ばれた。