じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
スパラクシス。春に咲く花のなかでも派手な花の代表格、時にどぎつさを感じるほどだ。英語では、「wandflower」という。「wand」は「魔法使いの杖」という意味だろうか。昼間だけしか咲かないことと、切り花に向かないことなどから、花屋さんの店頭で売られることは少ない。ここにあるのは昨秋、某ホームセンターで目玉品として売られていた球根から育てた。霜にあたらぬよう、軒下の日当たりの良い場所に植えたので見事に花をつけた。 |
【思ったこと】 _00419(水)[教育]最近の大学教育論議でおもふこと(17)科研費優先主義?の弊害(前編) 国立大学の講座には「実験講座」と「非実験講座」がある。「実験講座」と言っても必ずしも実験的方法で研究を進める講座という意味ではない。研究・教育にあたって、電子機器等の設備を必要とする講座全般のことであり、心理学講座も伝統的に実験講座とされてきた。いっぽう、哲学、文学、語学などは、非実験講座とされてきた。 非実験講座の研究費は実験講座の約1/3に抑えられ、いろいろな共通経費を差し引くとノートパソコン1台を買うこともできないほどの額しか残らない。このことは、近年、非実験系の教員が情報処理機器を活用して研究・教育を進めていく上での大きな障害にもなってきた。 ところが、今後はどの講座にも非実験講座の予算しか配分されず、残りは重点配分に回されるというように、文部省の方針が変更されたという。これによって、もはや講座費だけで研究・教育を充実していくことはきわめて困難、何らかの形で別の予算を獲得することが必要になってきた。 そんななか、現在、学内で声高に叫ばれているのが、科研費申請の活性化である。これまで科研費は教員の個人レベルの研究活動のために申請されるものと考えられてきたが、それと同時に、申請率や採択率が重点配分の判断の重要な指標になる。もはや好むと好まざるとに関わらず、毎年最低一件は申請をしようという動きが急速に高まってきた。 科研費を獲得するためには、具体的なテーマを設定し、それを分かりやすくアピールし、また成果をきっちりと学術誌に公表していく姿勢が求められる。このこと自体は、「研究活動の努力の量と質に応じて結果を与える」という行動分析学的視点に一致しており、望ましいことではあると思う。しかしその反面、現行の科研費配分システムには非常に多くの問題があるように日頃から感じている。時間が無いので、とりあえず問題点を箇条書きにし、次回以降に詳しい考察を述べてみたいと思う。
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【ちょっと思ったこと】
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【今日の畑仕事】
授業と長時間会議のため何もできず。 |
【スクラップブック】
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