じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ペチュニア。昨日この欄で「コスモスは残った」という写真を紹介したが、アパート南側の日溜まりには何とペチュニアが咲き続けている。ペチュニアの花期は本来5〜10月。何とも不思議な光景だ。



1月10日(水)

【思ったこと】
_10110(水)[心理]論理療法と行動分析(2)推奨できる3つの特徴

 8日の日記から始めた連載の2回目。前回もお断りしたように論理療法については私はまだまだ勉強不足であり、種々の点で疑問も持っているが、少なくとも3つの点については全面的に賛成。これは他の心理療法や生きがい論でもぜひとも考慮すべきだと思う。初めに前回同様、文献番号を以下に挙げてから議論を進めることにしたい。
  • 【1】『論理療法〜自己説得のサイコセラピイ』(エリス & ハーパー、國分・伊藤訳、1981年、川島書店)
  • 【2】『論理療法にまなぶ』(日本学生相談学会編、1989年、川島書店)
  • 【3】『論理療法入門〜その理論と実際〜』(ドライデン著、國分康孝・國分久子・國分留志共訳、1998年、川島書店)
  • 【4】『自己変革の心理学〜論理療法入門〜』(伊藤順康、講談社現代新書、1990年、ISBN4061490117)
 私が推奨できる3つの特徴は次の3つの言葉で要約することができる。
  1. 効率性
  2. 自立的解決
  3. クリティカルシンキング
 今回は時間の関係で、1番目の効率性について述べたいと思う。

 文献【3】によれば、心理療法家としてのエリスの当初の立場は精神分析であったという。
ところが間もなく彼は精神分析者としての自分の仕事(週に三回ないし四回寝椅子を用いて面接)に幻滅した。彼のクライエントは精神分析のおかげですと感謝していたが、エリスは面接の効果に満足していなかった。.....数百回も面接する割には得るものは少ないという思いがあった。[p.4]
この効率性については文献【3】の訳者前書きの中でも、カウンセリングの簡便性の必要性として的確に述べられている。すなわち
.....今の時代は簡便法を求めている。伝統的な心理療法やカウンセリングのようにいつ終わるかもしれない風情の面接が通用しない時代だからである。人口移動が激しいので短期間に解決を援助しないとクライエントは中途半端のまま去って行く。クライエントは予約が何力月も先に設定されると待っていられない。順番が早くまわってくるためにはブリーフ・カウンセリングで対応せねばならない。さらにまた、アメリカのように保険でカウンセリングが受けられる時代になると、保険の有効回数の間に奏効するカウンセリングや心理療法を開発する必要がある。
という点である。もちろん、重度の精神障害者の場合には薬物投与を含めて長期にわたる治療が求められることもあるだろうが、スクールカウンセラーが2年も3年もかけてクライアントに接していたら生徒は卒業ができなくなってしまう。「○○の時期が来るのを待つ」などと呑気なことは言ってられないのだ。これは2番目の「自立的解決」とも関係している。次回に続く。
【思ったこと(2)】
_10110(水)[生活]ポストカプセルやっと手元に(2)1985年のスポーツ界最大の話題と言えば.....

[ポストカプセル] [ポストカプセル]  昨日の日記の続き。1985年当時のじぶんが21世紀のじぶんに宛てたポストカプセルのうち、9月15日付け投函の封筒の中には何枚かの新聞記事の切り抜きが入れられていた。その中には、一部の日本人にとっては生涯一度?の、まことに喜ばしい、記念すべき記事が含まれていた。

 左がその一部。この表のデータは9月12日までの分らしい。勝率もさることながら、チーム打率も本塁打数も群を抜いている。右側の「最近10試合の成績」を見て思い出したのだが、じつはこの時期に阪神優勝に貢献したチームが2つあった。1つは4位の大洋ホエールズであり、何と巨人には3戦3勝、阪神には4戦4敗をしていた。もう1つは最下位のヤクルトスワローズであり、最下位ながら広島に3戦3勝、巨人に1戦1勝して、阪神の首位独走を「陰で支え」ていたのであった。ちなみにこの時点で、阪神は巨人には8勝12敗、広島には9勝13敗と負け越していたが、大洋には16勝5敗、中日に14勝5敗、ヤクルトに13勝5敗と圧勝していた。

 右は、日付は不明だが同じ時期に行われた大洋戦の記録。真弓、バース、掛布、岡田と4人もの3割打者を揃えて大洋の投手陣をめった打ち。この日は掛布の快音は聞かれなかったが、四球続出でチームの得点に大きく貢献したようだ。

 この年を最後に阪神はずるずると弱体化し、いちどだけ亀山選手活躍の年に思わぬ連敗で優勝を逃した以外は上位にとどまることさえ難しい状態が続いている。果たして私の存命中にふたたびこのような栄光に輝く年がやってくるだろうか。
【ちょっと思ったこと】

国際宇宙ステーション(ISS)の明るさに驚く

 1/11の朝6時すぎ、ストーブの灯油を補充する時に空を眺めた。皆既月食から1日すぎた月を眺めていると、天頂から北東の空に向けて金星並みの明るさの物体が通り過ぎていった。飛行機のような点滅がなくイリジウム衛星のような閃光もない。こんなに明るい人工衛星を見たのはこれが初めてだった。

 あとで三島さんのISS予報サイトの「岡山での見え方」をチェックしたら、
1 月 11 日
6 時 7 分ごろ西南西の低い空( 18.8 °) で地球の影から出て見え始め, 6 時 8 分ごろ 北西のやや高めの空( 56.1 °)でいちばん高くなり, 6 時 11 分ごろ北東の低空へ動き見えなくなる。
と記されており、国際宇宙ステーション(ISS)であることが確認できた。イリジウムやISSの面白いところは、太陽光の当たる角度によって明るさが劇的に変化することだ。ISSの場合にも閃光(フレア)が見られると聞いている。今後注目してきたいと思う。