じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
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ニュースや各地のWeb日記の報告にあるように今年は桜の開花が例年になく早い。左は、一般教育棟構内の桜。4月8日の入学式に花が残るかどうか微妙だ。右は、文学部東側に咲いている遅咲きの梅。ソメイヨシノと梅が同時に見られるというのは珍しい。 |
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【ちょっと思ったこと】
おや?NHK 3/22の19時台のNHKニュースで、おや?と思われる部分が2つあった。 まずニュースのイントロの部分で、武蔵丸vs魁皇の取組シーンを流すが、結果は「お楽しみ」として後回し。この思わせぶりなやり方は民放なら当たり前。CM直前に注目場面を途中まで流し、結果はCM後。スポンサーあっての民放ならば、これはやむを得ないところだろう。しかしNHKニュースは、視聴率稼ぎのショーではない。番組開始時に、ヘッドラインを伝える必要があるならば、結果までちゃんと伝えるべきだろう。でないと、「武蔵丸vs魁皇」の結果を知りたいと思った視聴者は、スポーツコーナーまでNHK以外にチャンネルを変えることができない。ま、「武蔵丸vs魁皇」がそれほど重大事だとは思わないけれど...。 もう1つ、 和歌山のカレー毒物混入事件で、放映ビデオが証拠採用されたことについて、NHKニュースの字幕では、なっなんと「インタ、証拠採用」と出ていた。「インタ」というのは「インタビュー」の略であるが、いくら文字数を省略する必要があるとはいえ、「正しい」言葉遣いで定評のあるNHKのニュースで「インタ」は無かろう。ひょっとしてこれって、業界用語? 自由の身になった私 このところ、年度末の会議が毎日のように開かれていたが、22日の昼をもって、予定されていた公務はすべて終了。25日の卒業式のあと4月8日の入学式までの2週間は、自由に年休がとれる身となった。大学人にとっては、年末年始以上に、年の変わり目を感じる時期である。 春休み2週間の予定としては、3月28日に、前任校でお世話になった先生の定年退官行事参加のため長崎へ。また、4月上旬には2泊3日程度の家族旅行を予定している。それ以外はもっぱら、論文のとりまとめと、新年度授業の準備の日々となる。 |
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【思ったこと】 _20322(金)[教育]小論文試験問題「子どものつぶやき」 3/15の日記で、某大学の後期入学試験で、小さな子供たちの疑問にあなたならどう答えますかというような問題が出たらしい、と書いた。その後、正確な問題内容を確認することができたので、ここに再掲したい。矢印の左が緑色部分が前回の日記、右が正確な問題内容である。 出典は、朝日新聞の「あの---子どものつぶやき」に2001年に掲載された記事の一部ということだ。なお、問題文は全部で5問ありそれぞれ、質問を発した子供の年齢が付されていた。「次のように子どもに聞かれたら、あなたならどう答えますか。子どもの気持ちを受け止めながら、各200字以内で自由に書いてください」というのが正確な問題文。また、「二.」として“あなたはこうした「子どもの疑問」から何を得ましたか。思うところを400字以内で述べてください。”という問題が続いていた。
もっとも、そのこと自体は出題とは関係ない。仮に同じように聞かれたらどう答えるかということと、子どもの気持ちを受け止めるというところがポイントなのだろうが、現実に、どうやって気持ちを受け止めるのか、かなり難しいように思う。 3/15の日記で私が考えた「答案」は、子どもの細かい年齢までは考慮していなかった。上記の番号順で1.と2.と4.は、ほぼあのままでよいのではないかと思う。しいて言えば、3.は六歳の子どもの質問という設定なので、「もも肉」「バラ肉」の意味について説明してもよいかと思う。私も知らなかったのだが「バラ肉」は「あばら」に由来する腹側の肉ということのようだ。もっとも、こちらのアルバムの11.や12.の写真を見せながら、「牛を殺して解体した時のこの部分がバラ肉だ」などと説明すると、小さい子どもは、「牛さん、可哀想。もうゼッタイお肉は食べない」なんて言い出すかもしれない。 次に、前回取り上げなかった3.のキリンの首問題。これはどう答えりゃあいいんだろうか。一例として キリンさんはねえ、最初は首が短かったんだよ。でも、高い木の上においしい葉っぱがついていて、それがとっても欲しかったら、首を伸ばしているうちにあんなに長くなってしまったの。おじいちゃんとおばあちゃんも、○○ちゃんにとってもとっても会いたいなあって思って待っているから、キリンさんみたいになっちゃったんだよ。きっと。でも○○ちゃんが着くと、あんしんして、また短くなってるかもね。」ま、三歳の子ども相手に、獲得形質は遺伝するか云々なんて話してもしようがないしなあ。 もう1つ、5.だが、これはどういう意味なんだろうか。真冬でも夕方はちゃんとあるはずなんだが。可能性としては、たとえば、この子どもは長崎に住んでいた。長崎では5〜7月は、20時すぎまでは十分に明るいので夕食後に遊んでいたのかもしれない。ところが冬になると夕食後は真っ暗になって遊べないので、こういう疑問が出た、という説だ。 であるならば、四歳相手には ○○ちゃん、冬は寒いでしょ。だから、夕方さんも家に早く帰っちゃったんだよ。と答える手もあるかも。もう少し大きくなった時には、日没の時刻、日の入りの位置、薄明時間の長さなどを記録させるとよいかも。ちなみに薄明時間(夕刻の場合は、日の入りかから太陽の高度がマイナス18度になる瞬時までの時間)は、夏至の頃が一番長くで1時間48分、冬至の頃は1時間31分、春分の少し前と秋分の少し後の時期がいちばん短くて1時間24分となっている(いずれも東京の値)。正確な理由は分からないが、地球の自転の関係で、天の赤道付近の星は最も動きが速く、天の北極と南極付近の星は殆ど動かない。それゆえ、太陽が天の赤道付近に位置する春分や秋分の頃は、日の入りからマイナス18度までの移動が最短となるのではないかと思う。但し、春分と秋分の日に最短とならない理由は分からない。 もとの話題に戻るが、以上に述べたことはすべて私の個人的な見解。某大学小論文問題がどのような出題方針に基づくものであったかは調べていない[←情報公開により、必要があれば入手できるはずだ]。 |