じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
長崎県・長与町・長与ニュータウンの公園にて。3月28日撮影(左側の写真)。右は、10数年前、同じ場所で息子を肩車にして撮影したもの。枝振りの特徴などから、今回撮影したのは、右の写真ではこちらから見て左奥に写っている樹木ではないかと推測される。 |
【ちょっと思ったこと】
特急「さくら」の凋落を嘆くわたし 昨日の日記に引き続き、長崎の話題。 新幹線が開通する前は、JR(当時は国鉄)の列車の花形は、東京を出発して九州方面に向かう寝台特急であった。子供の頃、家族旅行の途中だったと思うが、湘南地方の駅で偶然、寝台列車が猛スピードで通過するのを見かけたことがあった。各駅停車や急行を待機させ、九州各地に向かう特急はそれぞれ風格があり、いつかはあれに乗って旅をしたいものだと思い続けてきた。 なかでも、東海道線で列車番号「1」を与えられた特急こそが、長崎・佐世保行きの「さくら」だったのだ。長崎在住中にも、休みの日などに息子を連れて長崎駅に「さくら」が到着するところをわざわざ見物に行ったほどであった。 さて、今回、博多から立席特急券で旅情気分を味わってみようかと思って時刻表を眺めてビックリ。特急「さくら」は ●東京18時3分発→博多駅9時55分発→長崎13時5分着 というダイヤで運行されている[こちら参照]のだが、博多から長崎に向かうL特急「かもめ」のほうは ●かもめ9号:博多10時2分発→長崎11時53分着 ●かもめ11号:博多10時22分発→長崎12時28分着 となっていた[こちら参照]。つまり、博多を出発した「さくら」は、長崎に向かうまでの間に2本の「かもめ」に追い越されてしまうのであった。 さらに、ネット上の時刻表で調べてみると、列車番号1番の栄誉は、いつのまにか「富士」に奪われており、東海道線では3番に「格下げ」。しかも、「はやぶさ」と連結して運行され、鳥栖で分割されるのであった。 これじゃあ、「さくら」乗客でお急ぎの方は、博多で降りて「かもめ」に乗り換えなさいと言っているようなものだ。念のため時刻表を調べたら、広島で5時21分に下車して600発の博多行き「こだま」に乗り換え、博多7時56分発の「かもめ5号」に乗って10時4分に長崎着というのが最短。これならば、「さくら」に乗り続けた場合よりも3時間も短縮できる。 寝台特急は必ずしも速ければよいというものでもなかろうが、いくらなんでも長崎13時5分着は遅すぎる。これは上り東京行きについてもあてはまるはずだ。いっそのこと、客車型から「白いかもめ」型の電車寝台で運行すればよいのではないかと思うのだが、分割民営化でJR各社の思惑が交錯しているせいだろうか、そういう話は全く聞かない。 ※写真は、
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