じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
「梅にメジロ」。器用なことに、枝に逆さに掴まって蜜を食べていた。こちらで、メジロの蜜好きの話題が取り上げられていた。 |
【ちょっと思ったこと】
講演は私的活動 説明が面倒になるので関係者には「出張に行く」と言って出かけたが、じつは規則上、謝金を伴う1回限りの講演は出張にも兼業届けの対象にもならない。 慣例や事務担当者の判断によって、各大学の運用には多少の違いがあるのではないかと思うが私が理解している範囲で記すと
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【思ったこと】 _30204(火)[心理]トンデモ世界のリテラシー(4)人間の行動に依存した定義 某大学での講演が無事終了。質疑の時間はとれなかったが、予定した内容はすべて話すことができた。どれだけ伝えられたかは、後日、この講演のために開設されたネット掲示板の反応を見ないと分からないが、90分きっかりに終わることができてよかったよかった。自慢するほどのことではないが、何も練習しなくても時間通りにまとめられるというのは私の特技でもある。 昨日までの日記で書き忘れたことを1つだけ。「偶然」の定義を辞書で調べてみると(要約引用)...、 (岩波国語辞典) ふと。思いがけず/他のものとの因果関係がはっきりせず、予期できないような仕方で物事が起こること。←→必然講演の際にちょっとふれたが、これらの定義は私にとっては非常に意外であった。なぜなら、上記の定義どおりであるとすると、「偶然」は人間の知識や予測の度合いによって変わってしまうことになる。これは、ある出来事に対する人間のリアクションという点では妥当かもしれないが、科学的な概念としてははなはだ不十分な定義であるように思った。 例えば「地震は偶然に起こる」というのは、地震についての知識が無い時代の言明である。科学が進歩して、いつどこでどのくらいの規模が起こるかが確実に予知できるようになった時には、地震はもはや偶然には起こらない。現時点でとりうる態度は、 地震は決定論的に起こるが、現在の科学技術では確実な予知はできない。そこで、便宜上、リスクの大きさを確率的に表現し、それに見合った防災対策をとる必要があるということになるのではないかと思う。 |