じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
座主川沿いのヤグルマギク。 |
【ちょうっと思ったこと】
謎の白い集団 5/1の朝日新聞によれば、岐阜県の林道で30日、「パナウェーブ研究所」を名乗る自称研究団体のメンバーが、八幡町長と大和町長から林道不当占拠に関して退去勧告を受けたという。記事によれば、この集団は某新興宗教団体から独立し「正法」と名乗る団体名で70年代後半に女性(69)が設立したが不明な部分が多い。山間部で集団生活を送り会員1200人ほどと言われている。特殊な電磁波が悪影響を「調査・研究」しているが、大槻・早大教授によれば、物理学の最先端の用語を使ってはいるものの正しく理解していないという。 これまでのところ、往来妨害容疑で逮捕されたといった些細なトラブルが起こった程度であり、霊感商法、執拗な勧誘、マインドコントロールなどの反社会的行為は確認されていないというが、どうやって活動資金を得ているのだろうか。「タマちゃんのことを想う会」の代表も「正法」の元メンバーであったというが、環境に対する発想に何となく共通点があるようにも思える。 この集団が報道されたことで、私にとって1つだけ困ることが出てきた。それは、私はふだん、教室内、時には図書館や生協に行く時に白衣を着用することが多いからである。私が白衣をつけているのは、背広ネクタイが窮屈でたまらないためと体型の悪さを隠す程度の意味しかないのであるが、少し前には教員生活最大の危機を白衣で乗り切るというハプニングもあり、そう簡単に脱ぐわけにはいかない。しかし、これじゃあまるで、私も「信者」の一人に間違えられてしまいそう。ちなみに、白い服に電磁波を防ぐ効果は全くないということらしい。 余談だが、白衣、白マスク、白長靴、ずきんという格好ですぐに思い出されるのは、学部・大学院生の頃の動物実験室の清掃風景である。当時はラットの糞などを飼料袋などに詰めて文学部地下の実験室から搬出。これをリヤカーに乗せて、白装束のまま医学部構内の処理施設まで運んでいた。一度、東一条(現在はバス停の名前が変わっているようだ)の交差点で荷崩れを起こしたことがあったが、古都1200余年の歴史の中で都大路にネズミの糞が散乱したのはこれが最初で最後であったかもしれぬ。 |