じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
アガパンサス。岡山では30日、今年最高の33.8度まで気温が上がった。7月1日も34度という予想が出ている。そうしたなか、アガパンサスのような水色系の花は一抹の清涼感を与えてくれる。 |
【ちょっと思ったこと】
2004年も半分終わる 今年はうるう年のため、1年は366日、1月から6月末までは182日あるので、7月1日から2日かけての真夜中が折り返し点となる。 2003年7月2日の日記に「1年が半分過ぎてもくたびれないわけ」と書かれてあったが、今年の阪神は勝率5割がやっと。「阪神快勝で日頃の鬱憤を晴らし、試合後にヒーローインタビューを聞き、六甲颪を歌い、明日の活力に繋げる」という元気づけはできそうもない。というか、最近はプロ野球中継も新聞のスポーツ欄も全く見ていない・ 今年の前半は、学会年次大会開催準備が無いこと、学科幹事・教室幹事ではなくなったこと、情報センターの公開講座出講が免除されたことなどから、いくぶん負担が少なくなっている。とはいえ、FD関係の仕事は相変わらず忙しいし、新たに、学部内の情報教育プロジェクトの座長まで引き受けていて、毎日のように協議に追われている。ま、そんなもんだろう。 |
【思ったこと】 _40630(水)[教育]授業評価アンケートの結果をどう扱うか(2)平均値が3以上ならよいのか 少し間が空いてしまったが、6/22の日記の続き。 岡大では、授業評価アンケート(マーク式)の結果は、 ●5段階で点数化し、個々の授業について質問項目ごとの平均点、評点の分布及び標準偏差で示す。 という形で処理されることになっている。6/22の日記にも記したように、算術平均が意味をなすのは間隔尺度以上のデータである。平均値が3.1から3.2に増えれば改善されたと言えるのか、複数の科目間で平均値を相対比較することはできるのか、といった問題は出てくる。 では、実際のところ、平均値が3.1というのはどういう場合があるのだろう。 左の表は、A、B、Cという3つの授業科目において、「この授業全体に対するあなたの評価を総合的に5段階で表して下さい。」という問いに「悪い(1)」から「良い(5)」までの5段階で回答した人数と平均値を示したものである(仮想データ)。平均値は3.06〜3.11で、いずれも四捨五入すると3.1という値になる。 このうち科目Aのような場合は、「3」が100人、「4」が10人と評価しているところからみて、「全体としてそれほど評価は高く無いが、特に問題点は見当たらない」授業ということになろうかと思う。 いっぽう科目Bの場合は、平均では3.06となって3.0よりも高くなっているが、「悪い(1)」と評価した受講生が20人居たことについては、何らかの原因究明が必要である。例えば、20人にとっては授業が難しすぎてついていかれなかった(←しかも、その20人に対して特別の補習指導が行われなかった)可能性がある。 もし科目Bと同じ授業が翌年度に科目Cのようになったとしよう。この場合、平均値は0.05ほどアップしているが、「1」の評価者は逆に10人増えてしまっている。「平均値が上がったから改善された」とは単純には言えないことが分かる。 このほか、受講生全員が「5」と評価するような授業は本当に完璧で他の模範となる授業と言えるのか、といった意見もある。このあたりは評価者がどういう基準で評価しているのか(それを受講することで新たに身についたことが多いためか、単にオモロイ授業だからか、単位を取りやすい楽勝科目だったからか)によっても変わってくる。 次回に続く。 |