じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
マツバボタン。岡山では2日続けて36度を超える猛暑となっているが、暑くなればなるほど勢いを増すように見えるのがこのマツバボタンである。
マツバボタンは子どもの頃、実家の庭で育てたこともあり、その時が一重咲きばかりだったことから、今でも、わざわざ一重咲きの種を探して育てている。 |
【思ったこと】 _40715(木)[心理]血液型差別番組を考える(2)星座ランキングと血液型ランキング 昨日の日記で、今年の6月13日に、TV朝日系の「決定! これが日本のベスト」という番組で、血液型ランキングなる放送をやっていたと書いた。じつはその放送があったことは、全く別のルートを辿って初めて知った。7月11日の参院選開票速報前に、たまたま「星座ランキング」という番組があり、その紹介サイトを探していて偶然見つけたものであったったのだ。 この「星座ランキング」の番組は、差別性という点では6月13日の血液型ランキングと何ら変わるところが無い。番組サイトの下の方には ●星座で全てが決まるものではないので星座による偏見や差別はやめましょう。 などとアリバイ的な記述があるが、断れば免罪にならない点は「血液型」と同様だ。「星座ですべてが決まる訳ではありません。」という文は、裏を返せば、「少なくとも部分的には星座で決まる」と言っているのと同じである。 もっとも、「血液型」に比べて「星座占い」には、たわいないという感じがするし、目くじら立てて「差別」というほどのものでも無いように思う。 第一に、「星座占い」はあくまで「占い」。当たるも八卦、当たらぬも八卦である。星座占いで何を言われたからといって、そんなに深刻に受け止める必要はない。 第二に、星座ランキングにも当てはまることだが、12星座占いというのは、歳差の影響を考慮に入れていない。もし生まれた時の地球と太陽と、太陽の向こうにある星座の位置関係が運命に何らかの影響を及ぼすというなら、少なくとも13星座で占うべきである。 では、星座による性格判断はゼッタイにデタラメだと言い切れるのだろうか。確かに観念先行の占星術には科学的根拠は無い。しかし、星座というのは生まれた月日によって区分されるものであるため、生まれた時期が真夏なのか真冬なのか、あるいは、早生まれか遅生まれかということが、行動傾向に何らかの影響を及ぼす可能性は否定できないように思う。 例えば、裸で水遊びに興じる時期と、厚着をして家の中に籠もって遊ぶ時期は、生まれた月によって大幅にずれてくる。風邪をひく年齢も同様である。このズレが性格形成に何らかの影響を及ぼすことはありうる。 もう1つは、初めて幼稚園や小学校に入る時期の違いである。例えば、4月生まれの子どもと翌年3月生まれと子どもは同じ学年に入学するため、4月生まれのほうが相対的にからだが大きく発達段階も進んでいる。いくら個体差があるとはいえ、少なくとも幼少の段階での影響は計り知れない。 もちろん、これら2点による差が見られた場合でも、「星座」占いが正しいということには全然ならない。生まれた月の違いが、見かけの上で「星座の違い」をもたらしただけにすぎないだけだからだ。このことは、例えば、季節が反転する南半球でデータを集めること、また、12星座の区分上で、うお座 (2/19〜3/20生)と、おうし座 (4/20〜5/20生)の間で最も差がでやすく、2学年がコミで含まれている、おひつじ座 (3/21〜4/19生)でバラツキが大きければ実証できるだろう。 とはいえ、仮に微妙な差が確認されたとしても、実用上有用で差別を助長しないという証拠が無い限りは、単なる関心集めの目的や視聴率稼ぎのために無責任に吹聴するべきではない。 余談だが、2003年11月11日付のネットニュースで、北海道県警が、前年までの3年間に道内であった1433件の交通死亡事故で、事故を起こしたドライバーの星座ごとに特徴をまとめたという記事があった。死亡事故が多いのは「うお座」(149件)、「やぎ座」(138件)、「かに座」(131件)の順。最も少ないのは「さそり座」で99件だったなどと言っていたが、これもずいぶん無責任な「分析」であり、「うお座」に対する差別・偏見を助長する恐れがある。警察は最低限、このことの追跡調査と、他府県で同じ傾向が見られるのかどうか、見られない場合はどう解釈するのか、説明をする責任があると思う。 |