じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] アルゼンチンの大塩湖、サリーナス・グランデス(Salinas Grandes)。ボリビアのウユニ塩湖に比べると規模は小さいが、ウユニ同様の美しい亀甲紋が見られた。テーブルや中央のモニュメントはすべて岩塩。この辺りは、南回帰線上にある。なお、大サイズの写真は、サーバー容量の関係で1日限りの公開とさせていただきます。


9月1日(水)

【ちょっと思ったこと】

台風に固有名詞をつける意味はあるのか

 西日本を中心に大きな被害をもたらし、また、各地で高潮の潮位記録を塗り替えた台風16号は、8月31日に北海道・苫小牧市付近に再上陸し、その後温帯低気圧に変わったという。

 さて、この16号には、アジア名でチャバ (CHABA) という名前が付けられていた。これは、タイ語で「ハイビスカス」という意味らしい。

 7月4日初めに台風7号が台湾を直撃した時、アジア名がなぜ「ミンドゥル (MINDULLE) 」(たんぽぽ [北朝鮮])となっているのか疑問に思ったことがあったが、その後、ネットを検索したところ、こちらこちらに詳しい解説のあることが分かった。

 それらによれば、北西太平洋領域に発生する台風の呼名として、1999年までは米国が英語名をつけていたが、2000年1月1日からアジア名を用いることを決定。アジア・太平洋14か国・地域の気象機関で構成する「台風委員会」に提出された単語のリストから順々に名前を選んでいくことになっているのだという。今回のチャバという名前は、こちらの26番目にある。また、現在、日本の遥か南にある台風18号には、28番目の「ソングダー」という名前がつけられている。また、今後の台風の名前は、その次の5番目のリストから選ばれる模様だ。したがって、今年中に台風23号が発生した場合には、日本名の「トカゲ」という名前がつけられることになる。

 それにしても、リストに挙げられたアジア名は雑多であり、しかもアジア諸言語の発音の違いもあって覚えにくい。固有名をつけることで「人々の記憶を助けるものとして効果を発揮」するかどうかは甚だ疑問である。「日本の気象庁は、航海でよく使われた星座の名前を提案」したそうだが、星座の数だって限りがある。使い切ったあとは、今度は何の名前を持ってくるのだろうか。

 
【思ったこと】
_40901(水)[心理]血液型差別番組を考える(5)血液型差別番組をもっと面白くする方法

 夕食後の散歩に出かけようとしたところ、某家族が血液型ネタの娯楽番組を見始めた。またまた「ホムクル」かと思ったが、新聞テレビ欄により、テレビ朝日系の『スイスペ!「これで円満!! 男と女の血液型相談室」』(9月1日 1900〜2048)であることが判明した。

 番組ではちょうど、「コギャル服に700万使いこんだ29歳の浪費妻は何型か」というクイズに、ゲストのタレントたちが、「変わったことをするのは何でもB型にすればいい」とか「いやAB型だろう」などと「差別的発言」を頻発しながら回答していた。しかし、正解は大方の予想に反してA型。これについて、「日本の血液型研究の第一人者である能見俊賢氏」がまことしやかに後付けの解説をしていた。

 このほかにも番組紹介サイトにあるような「差別ネタ」が取り上げられていたが、あまりにもバカバカしくて、反論する気にもなれない。

 1つだけ驚いたのは、能見俊貴氏のお姿の変わりようであった。能見氏のお姿をテレビで拝見したのは、大橋巨泉の「こんなものいらない! 血液型性格判断」という番組以来であるが、あれは確か1978〜1979年頃の放映であった。あれから四半世紀。大橋巨泉氏もすっかりお爺さんになってしまったが、能見氏も髪は真っ白で昔の面影が感じられない。うーむ、髪の毛はまだまだ黒いものの、私自身も同じように年をとってしまったということか。

 で、番組のほうだが、「人気」の血液型ネタとはいえマンネリ化は避けがたい。あまり面白くなかったと見えて、某家族がそのうちテレビを消してしまった。それにしても、あんなレッテル貼りを信じる人が居るのだろうか。

 さて、今回の番組では、例によって、タレントが、ABO式血液型4グループに分かれて、登場人物の血液型を当てっこするという趣向が取り入れられていたが、せっかく能見俊賢氏がご出演になるというのであれば、あんな、後付けの解釈に終始するのではなく、能見氏御自身に当てさせれば、番組はもっと面白くなったはずだ。

 厳格なサンプリング、ヤラセやインチキいっさい無し、という公正な条件のもとで、能見氏御自身が登場人物の血液型を十中八九当てることができたなら、私も少しは信じてみようかという気持ちになることだろう。