じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 私の住んでいるアパートを含め、大学周辺の民家や民間アパートに「総務省からの重要なご案内です」という、配達地域指定の料金別納郵便が届けられている。内容は、

  • 地上派デジタルテレビ放送のチャンネルを確保するため、岡山北テレビ中継局を受信されている方のチャンネルが10月28日から変更になる。
  • 対象は、NHK総合テレビ、NHK教育テレビ、テレビせとうちの3局
  • 住宅にお住まいの方などは、国の負担により無料で工事を行うことができるので必要事項を記入して書類を送ってほしい(←受信アンテナを確認できた方には書類は別途お送りしている)。
というような内容であったが、まことに奇妙な文書だ。なぜなら、とにかく、私の住んでいる地域では上記3局は、すべてVHFアンテナで受信している。ところが、今回変更となるのはUHF受信地域であって、全く関係が無い。配達地域指定郵便などというが、それならUHF地域だけに配達すればいい。こんなことで税金を無駄遣いしてもらっては困る。

 次に、「UHF受信地域ではチャンネル変更のため工事が必要」とあるが、そんなものは工事とは言わない。テレビやビデオのチャンネル設定を変えれば済むだけのことだ。操作が分からないお年寄りには地元自治会などがボランティアを派遣すればよいはず。しかるに、上記の文面によれば、各戸ごとに書類に記入して「総務大臣指定 社団法人○○会」なるところに送らなければならないらしい。その送料も、事業にも莫大な税金が使われることになりそうだ。

 いちばん気になるのは、テレビの設定に疎いお年寄りを狙ってこういう文書に便乗した「チャンネル工事詐欺」や個人情報収集が行われるのではないかということ。普通の訪問販売にはダマされなくても、

●アンテナの確認に来ました。おや、このアンテナでは視られなくなりますよ。この申込書に記入してください。政府への給付金申請書ですから、ちゃんと書いてください。ええと、そこに、生年月日と本籍と住民台帳番号と実印ね。

とか、

●このあいだ総務省から文書が来たでしょ。あのことで工事に来ました。あっ、申請していなかったんですか。でもテレビが視られなくなると困るでしょ。じゃあ、特別に1万円でやって差し上げましょう。

などと言われると、うっかりダマされて家に入れてしまうお年寄りも出てくるかもしれない。そういう詐欺犯罪対策はちゃんとやっているのだろうか。気がかりでならない。

9/28追記]
こちらでチェックしたところ、「岡山北テレビ中継局」というのは「岡山県岡山市津島字西山(烏山)」にあるそうだ。なっなんとアパートからよく見える山の上にあるじゃないか。しかし、そんなところから電波を受信している覚えはない。金甲山からのVHF電波が十分に届くためだろう。ま、これだけ近くに中継局がある以上、配達地域指定郵便が送られてくること自体は誤差の範囲として許せるだろう。しかし上記でそれ以外の件については、やはり納得がいかないし、詐欺犯罪の不安が残る。


9月27日(月)

【ちょっと思ったこと】

メアリーその後

 昨日の日記で取り上げた台風21号(アジア名、メアリー)の予想進路の件だが、その後、気象庁の予想(9月28日6時現在)も、鹿児島付近から日本の南岸スレスレを通過する方向に固まってきたようだ。結果的に、米軍合同台風警報センターの思い切りのいい予想を追認したことになってしまった。ちなみに、米軍センターは、24日の時点でこの台風が29日頃に鹿児島付近に達するとの予想を出していた(その後、いったん、熊本や福岡方面に進路を修正していた時期があったが)。

 しかし日本上陸となれば今年8個目となり、最多記録をさらに更新することになる。なおこちらの解説にあるように、日本の領土を短時間横切っても上陸とは言わない。 「台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を「日本に上陸した台風」としています。ただし、小さい島や半島を横切って短時間で再び海に出る場合は「通過」としています。」だそうだ。





ゲームで運動機能回復

 28日のNHKおはよう日本まちかど情報室ゲームで運動機能回復という話題を取り上げていた。こちらで紹介されているようなゲーム機器がいくつかの介護施設で実際に導入され入所者に好評であるという。また、ゲームをするようになったお年寄りのほうが、そうでないお年寄りに比べて、体のバランスをとる能力と光への反応速度に大きな改善がみられたという研究報告も紹介された。

 高齢者福祉施設における「遊び」の重要性についてはこちらのサイトでも何度かふれたことがある。ここでは「目的を持った遊び」が大切にされている。オーストラリアではボードゲームや集団ゲームが中心であったが、今後、日本の誇るハイテクを活用して、高齢者が能動的に楽しめるようなゲーム機器が多数導入される可能性もある。特に痴呆症のお年寄りにとっては、かなりの効果を発揮するものと期待される。

 その一方、2001年5月13日の日記でもふれたことがあるが、高齢者の多くが園芸療法に興味を示すのは、子供時代に緑に囲まれて育ったことが大きく影響している。それゆえ、TVゲームばかりを楽しんで育った子供が将来高齢化した時には、ひょっとして、緑に囲まれた病棟よりもTVゲームで自由に遊べる病棟のほうを選ぶ可能性がある。それがよいことか悪いことかは一概には言えないが、高齢者施設がゲームセンターみたいになって、一日中ゲームばかりに熱中するようになることが、人生にとって意味のあることかどうかは私には分からない。

 あくまで個人的な希望だが、私が高齢化した時は、なるべく静かなところで、自然にふれあいながら最期の時を過ごしたいものである。