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![[今日の写真]](_41009pic.gif)
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台風22号は、10月9日の16時頃に伊豆半島に上陸、その後、快速電車並みの猛スピードで北東に進み、20時頃には鹿島灘に抜けた。
この台風の進路は、10月7日頃までは、近畿地方から日本海に抜ける可能性が高いと予想されていた。気象庁が東海地方から関東地方の間に上陸する可能性が高いと予報したのは8日の朝になってからであった（図右上）。 5日の日記で言及したように、米軍合同台風警報センターのほうは、10月5日の時点ですでにこの台風が日本に上陸する可能性が高いと予想していた。但し、予想進路については二転三転し、いったんは、実際に通ったコースにかなり近い予想が出されていたこともあった（写真、下側の真ん中の図）。そのままなら「大当たり」として評価されたところだが、その後、なぜか再び｢近畿上陸説」に修正され、そのあとは気象庁よりも西よりの予想を出し続けた。 いっぽう、台風の実際のスピードは、両機関の数日前の予報・予想よりはかなり速かったようだ。 以上の事例から見て、台風の進路予想は現在の予報技術ではまだまだ難しいことが分かる。「複数シナリオにおける進路の不確定性を表現する手段がない」（9月24日の日記参照）という表現上の困難もあるのだろうが、とにかく現実問題として、12〜24時間先ぐらいまでの範囲でしか正確な予報は難しいということは確かだ。となると、接近・上陸の可能性が完全に否定できない限りは、たとえ無駄に終わってもよいから防災対策をきっちりしておくことが大切かと思う。 なお、今回の台風では、東京で17時〜18時に68.5ミリの猛烈な雨を記録したが、そのわりに浸水被害は少なかった。被害が出ないとニュースにはなりにくいが、その陰には被害を最小限度にとどめた水防関係者の大きな貢献があったはずだ。 |