じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【ちょっと思ったこと】
「番組の途中ですが...」というCMは反感を買うだけ 先日、某番組を視ていたところ、「番組の途中ですが...」というアナウンスがあり一瞬ドキッとしたが、その後で流れたのは某保険会社のCMであった。 テレビのCMは大部分「番組の途中」に挿入されるものであり、そのようなメッセージを入れても論理的には何ら嘘をついたことにはならない。しかし、今年のように自然災害や事件が多発している中では、「番組の途中ですが」というメッセージは ●番組の途中ではありますが、緊急事態が発生しましたので、進行を打ち切って重大ニュースをお知らせします。 という意味にも受け取られかねない。そう言えば、中越地震が起こった時には、私はドラえもんの特番を録画していた。あとで再生してみたら、第一話の途中で、まさに突然、「番組の途中ですが...」という形で地震災害報道に切り替わっていた。 このようなご時世であるから、トイレに行こうと立ち上がったりチャンネルを切り替えようとした瞬間に、アナウンサーのような恰好の男性が「番組の途中ですが...」としゃべり出せば「おや?何が起こったんだろう」と注視するのは必然である。しかしそれがCMであると分かった時には、注視の度合いが大きければ大きいほど「騙された」という反発が起こってくる。 このあたりは人それぞれであり、寛容な人もいれば、中にはCM自体の情報に関心を向ける人もおられると思うので一概には言えないが、少なくとも私は「騙された」と感じ、同じ会社の新聞広告を見た時にも「ああ、私を騙した会社か」という悪印象しか持たなくなる。 ま、私の場合、過去に、生命保険会社の経営破綻で被害を被り(2001年3月17日の日記参照)、その際、契約者が不利になるような形で外資系保険会社に引き継がれたこともあって、保険会社全般に対して悪い印象を抱いており、「注目を集めようとして人を騙しているCMだ」と感じる度合いが人一番強いことは事実である。 余談だが、保険会社のCMについては2003年6月25日の日記にも書いたことがあった。あれはむしろ、「文脈上、推奨されるCM」であると言える。 |