じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真]  東日本方面の悪天候とは異なり、1月16日早朝の岡山はよく晴れ、星空を楽しむことができた。
 空が明るくなり星が消えていく頃になって、金星、その下に水星が相次いで上り、東の地平線から西の地平線の向きで「水、金、火、木、土」という、太陽に近い順番通りに並ぶ惑星をかろうじて眺めることができた。
 明日以降、水星の高度はますます低くなり、その一方、西の空の土星が沈む時刻はますます早くなる。そうなる前に、「水、金、火、木、土」の並びを一望することができて満足満足。

※写真は、東の空の金星。写真には写っていないが、スジ雲を挟んですぐ下に水星が見えていた。


1月15日(土)

【ちょっと思ったこと】

センター試験で体調を崩す教員

 毎年、センター試験が終わると体調を崩す教員が複数出てくる。2日間の試験は、受験生ばかりでなく、監督にあたった教員にとってもかなりの負担になるようだ。

 研究分野にもよるが、大学教員は日頃、授業と会議の時間を除いて、比較的自由に行動を決めることができる。締切に追われて徹夜することがあっても所詮それは自分が主体的に選んだ仕事である。能動性が保障されている限りはそれ自体がストレスとなることはない。

 いっぽうセンター試験の監督業務というのは、命令で割り当てられるものである。特殊な事情(例えば近親者が受験するとか、病気療養中とか)が無い限りは拒否はできない。そして、定められたマニュアルに通りに正確に対応していかなければならない。やるべきことをきっちりこなすのは当然だが、マニュアルに書いていない余計な「サービス」も御法度である。丸二日間、主体性と能動性を排して、大型機械の部品のように動かなければならないのである。

 体調を崩すもう1つの原因は、受験会場の空気の悪さにもあるようだ。センター試験ともなれば、受験生のほうも、多少の風邪を無理して受けにくる。大げさに言えば病院の待合室のようなところだ。閉塞した空気の中で長時間、不手際があってはいけないと緊張しているため、より感染しやすくなる。

 このほか、土日に拘束されることで、(今年の場合について言えば)1月11日から21日まで11日間連続出勤となるのも堪えるようだ。1月は、後期授業が大詰めとなるほか、月末の卒論提出締切、修論査読、大学院入試準備など各種業務が山積しており、個人的に代休をとれるような状況ではない(←土日に出勤したことによる代休措置は一切ない)。まして、試験監督業務にあたった教員は土日にその仕事にかかることができないのでますます負担となる。

 ということで、受験生はもちろん、監督業務にあたる教職員各位も、健康管理に十分お気をつけください。

【思ったこと】
_50115(土)[教育]今年のセンター試験(1)寒冷前線の怪

 河合塾サイト(問題は讀賣オンライン)に公開されているセンター試験問題のうち、英語問題にざっと目を通した。英語問題については、毎年ツッコミを入れることを楽しみにしているのだが、今年はどうだろうか。

 ざっと見渡して、まず気になったのがこちらの天気図である。英語問題の本質とは関係ないが、寒冷前線の▼印は、北半球では右向き(中緯度地域では右下向き)になるものと決まっている。マル3やマル5はいったいどこの地域だろうか。ひょっとして南極?(

 そのほか、第4問の各国の「旅行収支」のグラフも興味深い。

 ツッコミに関しては明日以降の日記で。

1/16追記]
 各種地名の位置関係と前線の位置からみて、この問題の正答はマル5とせざるをえないが、北半球中緯度地方で、ああいう形に寒冷前線がかかることは滅多にないと思う。