じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] アカヒレ(コッピー)。昨年6月頃に、ボウフラ発生防止のため屋外の小さな池に放魚。その後寒くなる前に室内の水槽に移動した。一度だけ繁殖に成功したことがある。温度管理さえきっちりしておけば、メダカやキンギョより飼いやすい。


2月15日(火)

【ちょっと思ったこと】

茨城県南部の震源地

 各種報道によれば、2月16日午前4時46分ころ、茨城県南部を震源とするマグニチュード5.4(速報推定値)、最大震度5弱の地震が起こったという。

 このあたりは一週間ほどまえにも地震が起こったはずだと思ってこちらで確認したところ、2月8日の11時29分頃にもマグニチュード4.8、最大震度4の地震が起こっていることが分かった。震源の深さは今回が45km、2月8日発生は70kmと異なるが、緯度経度は、今回が北緯36.0度・東経140.0度、前回は北緯36.1度・東経140.1度であって0.1度しか違わない。Yahoo地図情報で調べたところ、どうやらこのあたりの地下に震源があるようだ。谷和原(やわら)村役場よりはやや北ないし北北東の地点。被害が無いことをお祈りします。




春一番吹くか

 2月16日は低気圧の接近で荒れ模様となる見込み。3日ほど前の週間予報では、16日の岡山県南部の最高気温は21度と表示されており、まさかそんなことはあるまい、12度の間違いだろうと思っていたが、どうやらこれは春一番を予想した数値であったようだ。その後、下方修正され、16日朝の時点では14度どまりとなった。但し、高知市では20度と予想されている。低気圧がやや北よりのコースをたどれば、岡山でも春一番となるはずなんだが、実際はどうだろうか。

 ちなみにこの時期、青森市では139cm、新潟県・十日町では270cmもの積雪がある。お見舞い申し上げます。

【思ったこと】
_50215(水)[心理]卒論へのヒント(3)卒論試問で思ったこと(2)

 2月15日午前も引き続き、卒論試問が行われた。前回に引き続き、来年度卒論生にも参考になるよう、一般性のありそうな感想をいくつか述べておきたいと思う。

  1. 対人葛藤場面における対処法略を、統合、回避、支配、服従、妥協という2次元5スタイルモデルに基づいて分析している研究があった。仮想場面でどの方略をとるかと尋ねれば、何らかの回答を引き出すことができるが、現実場面での対人葛藤はもっと複雑である。まず、ひとくちに「対人葛藤」と言っても、相手との関係の重要度、葛藤の原因(加害者か被害者か外部要因か)、接触頻度はマチマチである。さらに重要な点は、葛藤は瞬間的に解決されるものではなく、時間の流れの中でさまざまなスタイルをとりながら解決(もしくは関係解消)されていくものだ。
  2. 卒論レベルでは重回帰分析によりパスをひくという手法がしばしば用いられるが、共分散分析のほうが適している場合が多い。但し、原理を理解せずに、統計パッケージに何でも流し込むのは考えもの。
  3. 事例中心の研究では、対象者を無作為に選んだとしても結論の一般化には限界がある。代表性よりも、「これだけ多様である」ということをしっかりと写し取ることが大切。
  4. 各所に「このように」、「そのように」が多用されている論文があったが、読み手には分かりづらい。これらの言葉を使わずに文章を書いてみる練習をしてみるとよい。
 といったところで、今回の試問も無事?終了した。最近の傾向としては、質問調査や面接調査主体の論文が大幅に増えているという点が挙げられる。それはそれで悪くないのだが、単にアンケート調査をやりました、話を聞いてきて「KJ法」で分類整理してみました、というだけでは学術研究のレベルとしては不十分。分析手法も大切だが、まず、何に焦点を当てて、どういう枠組みで分析し、最終的に何を明らかにしようとするのかという、大枠をしっかりおさえておくことが大切。ま、少なくとも大枠の部分だけはしっかり指導しているつもりなんだが...。