じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
2月20日の23時10分からはNHKアーカイブスシルクロード 「熱砂のオアシス・トルファン」が放送された。
写真は24年前の1981年1月25日、自転車を借りてトルファンの街中を見物する私。あの当時はまだ外国人(=私)は珍しく、私自身が街の人たちを見物するというより、街の人たちに見物されているという印象が強かった。こちらに関連写真あり。 |
【ちょっと思ったこと】
ホッキョクグマ哺育 20日夕刻、NHK人間ドキュメント「ピース5歳〜日本発 ホッキョクグマの哺育〜」の再放送を視た。愛媛県立とべ動物園で人工哺育により育てられたホッキョクグマ「ピース」が5歳になるまでの話。 生まれたての頃は、毎夜ピースを自宅に連れて帰って、夜鳴きするピースをあやす。その後、飼育係はスキンシップを大切にしていたが、3歳の巨体となった時には、万が一の事故を避けるためにスキンシップが中止された。その後の病気も乗り越えて、この冬で5歳を迎えることができた。 飼育係の高市さんも言っておられたが、飼育されている動物が何を求めているのかを的確に知るということは難しい。人間側の思い入れだけで大事に育てたからといって、それがクマ本来の生き方になるわけではない。 最近では、希少動物保護という別の役割も担いつつあるが、動物園本来の存在目的は、人間のためにある。人間のまえでその姿を晒し、人間にとってはそれが何らかの癒しにもつながる。そういう意味では、野生に戻すことが最適であったとしても、檻から出すわけにはいかない。その折衷として注目を集めているのが、旭山動物園ということになるのだろう。 |
【思ったこと】 _50220(日)[教育]「インターネット時代の新しい教育」の限界 2001年12月15日の日記で、「インターネット時代の新しい教育」という講演会の感想を日記に書いたことがあった。その最後のところで、 最後に、講演終了後、「こういう授業をやるには、パソコンがいっぱい置かれた部屋がもっと必要になりますね」とある先生が発言されたところ、と記した。 しかし、私の周辺を見渡す限りにおいては、どうやらこのような方向には「進化」していないように見受けられる。 私の大学では何年か前に、トイレと物置を除くすべての部屋に「情報コンセント」が設置された。当初の構想ではどの部屋にパソコンを置いてもすぐに学内LANに接続できるようになっていた。また、所定の条件を満たせば、学生や院生が持参したノートパソコンでも接続・利用ができるようになるはずであった。 ところが、その後、セキュリティの必要(主として不正侵入・ウィルス発生の防止)から、鍵のかからない演習室・講義室のコンセントは全面利用停止となり、また、盗難防止の必要から、パソコンを設置している部屋の施錠や監視体制が強化されることとなった。 その一方、各講座が独自に設置している小規模の計算室でも、パソコンの台数を増やすことには限界がある。今や、デスクトップパソコン本体は5万円、ノートパソコンでも10万円あれば十分という時代になったが、各種のソフトをインストールするためには本体価格の倍以上の費用がかかる(これを怠って、一本のソフトを複数マシンに不正インストールなどしていたら損害賠償の訴訟を起こされてしまう)。昨今の予算削減の中では、増設はかなり難しい。 もっともその一方、最近では、自宅、アパート、下宿などでネットの常時節約契約をしている学生が増えてきた。大学まで出てきてブラウジングという必要は無くなりつつある。 また、種々の経費削減の必要から土日祝日は全館ロックアウトにすべきだという意見も出ていると聞く。 というような事情もあって、私が学生だった頃の「勉学はすべて大学施設で。下宿は単なる、ねぐら」という生活スタイルは、「勉学は原則として下宿(←これ自体、死語になりつつある)・アパートで。大学に来るのは授業、図書館、サークルの時だけ」というスタイルに変化しつつあるようにも思える。ま、このあたり、理系学部と文系学部ではかなり事情が異なるとは思うが。 |