じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 大学構内の梅の花。今年は、花と実をたくさんつける「おもて年」にあたっているが、これほどたくさんの花が咲いたのは初めて。


3月2日(水)

【ちょっと思ったこと】

NHKの大リーグ偏重報道、今年も始まる

 NHK「おはよう日本」の6時〜6時26分のあいだのスポーツコーナーでは、ここ数日、松井秀喜選手やメッツ松井選手の話題ばかりが取り上げられている。3月3日朝7時台にはトップ項目の中で「大リーグ3日からオープン戦」という「ニュース」が報じられた。3日朝7時台NHKオンラインの見出し項目を見ても
  • 国体 在日外国人に全面開放へ 03/03  00:06
  • 大リーグ 3日からオープン戦 03/02  22:51
  • 宮里・北田両選手 記者会見 03/02  22:51
  • 井口選手 オープン戦出場へ 03/02  16:46
  • 中村選手 フロリダに到着 03/02  16:46
  • メッツ松井選手 紅白戦ヒット 03/02  14:21
  • 松井秀喜選手 1打数無安打 03/02  07:15
  • 永久失格選手 名誉回復に道
というように、なんと8項目中の過半数5項目が大リーグ関連の話題である。

 毎年この時期には、マツイ選手ファンクラブ化や、大リーグ偏重報道に苦言を呈しているところであるが、新会長になっても、偏重ぶりはいっこうに変わっていないように思える。(昨年の苦言は、3月29日の日記3月30日の日記参照。

 私の論点はきわめて単純解明だ。大リーグの紅白戦やオープン戦の話題は、受信料を徴収するNHKが他の重大ニュースを押しのけて取り上げるような公共的な内容とは言えない。

 昨年秋のように、イチロー選手が最多安打記録を樹立したり、松井秀喜選手がワールドシリーズで活躍している時にはニュースのトップ項目で取り上げても当然であろうと思う。しかし、総合テレビのニュースの中で、ファンクラブ的なインタビューやオープン戦の見所を紹介するなどというのは、大リーグ中継番組の宣伝以外の何物でもない。

【思ったこと】
_50302(水)[日記]ブログ急増で、改めて感じる「日記才人」の意義(2)10年の歴史と数々のトラブル

 昨日の日記の続き。

 「日記才人(サイト)」の意義としてまず挙げられるのは、前身の「日記猿人(エンジン)」から数えてまもなく10年を迎えるという歴史の長さであろう。ウィキペディアにも記されているように、Web日記の歴史の中で「日記猿人」が果たした役割は大きい。一部を引用すると
Web上での日記書きは、インターネットの黎明期より、誰でもかける身近なコンテンツとして個人の間で行われていた。しかし、1996年「日記猿人」(にっきえんじん)という日記リンク集の誕生により様相が大きく変化する。日記猿人は投票システムを持ち、登録した個々のサイトのランキングを出すことに特徴があった。この新しいシステムの元では多くのサイトがランキングを上げようと目論見、内容はエンタテインメント性を強めていった。そして数多くの人が読んで楽しめるサイトになっていった。

この間、ランキング上位のサイトのアクセスは指数的に増大し、これまで個人のものであった日記が、集客力を持つコンテンツに変わったのである。Web日記の知名度が高まると、自分でも書いてみようとする人が多く現れ、日記書きは大ブームとなった。
 記載内容はほぼ妥当であると思うが、日記猿人に参加していた日記書きのすべてが投票ランキングのアップを目ざしていたわけではない。こちらの資料にもある通り、ランキング不参加の方も1〜2割おられた。また、私の最新の報告にもあるように、現在、日記才人には13350のWeb日記が登録されているが、1日10票以上の得票を集めている日記はわずか98にすぎない。いっぽう、2005年1月以降に最低1回以上更新報告を出した日記は3776にのぼっている。かならずしもすべての参加者がランキングアップをめざして登録・参加しているわけではなさそうだ。

 もっとも、そうは言っても、ランキングというのは一種の競争である。中には、ランキングアップのために不正行為をする参加者が出たりして、10年近い歴史の中では、何度かトラブルが起こったことを記憶している。

 「日記猿人の歴史」というキーワードで検索すると、いくつか興味深いサイト(もしくはサイトの痕跡)がヒットする。しかし、いまどき、こちらの【さよなら、ばう○うさん】というコンテンツを読んでも、何のことか分からないという方も多いのではないかと思う。じっさい、あのころに日記猿人に登録した、登録番号1000番以下の日記の中で、今も残っているのは84日記にすぎない。このうち、2005年1月以降に更新報告を出したのは36日記(3月1日現在)ということであるから、いかに長続きさせるのが難しいかが分かる(※登録番号は確か11番から始まっていたはずなので、1000番までの日記の当初登録数は989。また、日記才人から離脱しつつWeb日記自体は続けている方もおられる、念のため)。

 かつて、日記猿人は「10年続く」というキャッチフレーズで始められた。とにもかくにも今年のうちには丸10年になる。

※「日記猿人 10年」というキーワードでGoogle検索するとなんと15700件もヒットするが、いちばん上には私の「お互い更新日記」がランクされていてあまり資料的価値がない。オーナーの池川さんのお名前をお借りしてこういう形で検索をかけると、もう少し正確な情報が得られそうだ。

3/3追記]こちらの裏年表も大いに参考になる。執筆者自身の反省文も書かれている。

 時間が無くなったので次回に続く。