じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡山県・森林公園内に咲くミズバショウ。すでに花期は終わりに近づいているらしく、花をつけていたのはほんの数株。イノシシよけか、土砂流入防止策か、よく分からないが、周囲はトタン板で囲われていた(写真上部参照)。 |
【ちょっと思ったこと】
偽金貨探しクイズの裏技 1日前の話題になるが、土曜20時からのTBS系「島田検定!国民的潜在能力テスト」の中で、 ●100gの分銅10個と200gの分銅1個がある。外見では見分けがつかない。200gの分銅を見つけるには上皿天秤を最低何回使えばよいか。 というような問題があった(問題文は長谷川の記憶に基づく。番組サイトに記録は残されていないようだ。)。 ある程度クイズ好きな人であるならば、この問題は「3回」と答えるだろう。
しかしクイズの正解は「3回」ではなく「0回」であった。天秤を使わなくても、手で持てば分かるだろうというのがその理由。司会者は「IQで答えるなら3回、PQなら0回が正解だ」などと言っていたが、どうかなあ。「3回」と答える人は、「手で重さを量ってはいけない」ということが暗黙の前提となっているだけであって、特に固定観念にとらわれているわけでも無いように思う。 では、手で感じる重みだけでは区別がつかない場合、例えば、100gの分銅10個と、100.5gの分銅1個を区別するような場合にも、3回未満で見つける方法というのはあるのだろうか。 実はこの場合も、裏技のレベルでは「1回」という答えが可能である。つまり、1回目に10個の分銅を5個ずつに分けて天秤に載せるのである。但し、載せ方としては、1個ずつ順番に左右のお皿に載せていくこととする。まず1個ずつ左右に載せる。釣り合えばそれら2個は100gであることが分かる。次に新たに2個ずつ加えていく。左右のお皿の分銅の数が同じであっても、100.5gの分銅を載せた瞬間に天秤が傾くので、その分銅を見つけ出すことができる。形式上、これは、あくまで10個の分銅を載せるという「1回」の操作のプロセスの途中であると言い張ることができる。 ところで、この種の問題は、昔から、「偽金貨検出問題」としてよく知られている。1999年3月12日の日記 にそこらへんの考察を記したことがある。「偽金貨検出問題」には
さて、3番目のケースでは、3回の天秤操作で、最大何枚の中から偽金貨を見つけ出すことができるだろうか。そのヒントは、「1回の天秤操作では3枚の中から偽金貨を見つけ出せる」ということの拡張にある。つまり、最後に3枚が残った場合、任意の2枚を天秤に載せる。それが釣り合えば残りの1枚が偽金貨。釣り合わない時は重い方が偽金貨である。 素朴に考えると、この正解は12枚であるかのように見える。
なお、ネットで検索したところにせ金を探せ Part6というところで、 というように一般法則化されていることが分かった。重いか軽いか分かっている時の最大値が27枚、分かっていない時は2A≦33=27よりA=13.5となり最大値は13枚であることが証明可能であり、これを超える方法は「裏技」が必要ということになる。 |