じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
ハルシャギク(春車菊)。野生化した園芸植物の中では、大学構内で最強の繁殖力を誇るが、その年の芝刈りのタイミングによって花の咲き具合は異なる。昨年の様子は6月27日の日記にあり。 |
【ちょっと思ったこと】
女性専用席を設けたラーメン店 6月14日朝のNHKおはよう日本『まちかど情報室』で、『“女性専用”でお客をつかめ』という話題を取り上げていた。その中で2階は女性専用席というラーメン屋さんが紹介されていたが、私が気になったのは、その案内板である。 念のためGoogleで「lady's only」を検索したところ、ちゃんと「もしかして: ladies only」という表示が出た。 科学技術に何を期待するか 各種報道によれば、内閣府は今年5月、来年度から5年間の国の科学技術政策の基本となる第3期科学技術基本計画のとりまとめの参考にするため、科学技術が何に役立ってほしいかという面接調査をろ全国の20歳以上の2100人あまりを対象に行った。 その結果(複数回答可)は、
この結果だけを見ると、国民は、「新しい原理や現象の解明」にはあまり期待していないようにも思われる。しかし、「科学技術が何の役に立つか」という質問自体が、基礎理論ではなく技術の応用や有用性を訊く内容となっていることからみて、回答者は「役立つことは何か」を選ぶ方向に関心を向けさせられているようにも思える。 ところで、約50年前の1953年に刊行された『科学と人間行動』の中でスキナーは、科学の発展が、過酷な肉体労働からの開放、病気の治療と予防、防災、飢饉の解消などに大きく貢献したことを評価した。しかし、その一方で、科学技術は大量殺戮兵器を作りだし、また、地球温暖化、環境汚染・破壊、交通事故などの新たな問題を引き起こしている。上記の回答者の多くは、目先の豊かさや利便性より、健康や安全が完全に保証されるような持続型社会の構築のために科学技術を役立てることを望んでいるようにも見える。 科学技術の進歩により、日常生活の手間は省かれ、多くの余暇がもたらされた。しかし、ソファに寝ころんでコントローラーを操作すれば何でもロボットがやってくれるという生活が本当の生きがいをもたらしてくれるのかどうかについては、じっくり考えてみる必要がある。 |