じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] オシロイバナ。夏の間ずっと咲き続けているが、暗くなってから帰宅することが多いため、ストロボ無しの写真を撮る機会がなかなか無い。ここには複数の株があるが、いずれも2色咲き分けとなっている。



9月3日(土)

【ちょっと思ったこと】

台風14号接近に備える

 いま接近中の台風14号については、8月31日付け9月2日付けの「日記書き日記」で注目してきたところであるが、これまでのところ、雲の大きさの割には中心気圧はそれほど下がらず、台風の目(眼)だけが異様に大きいという印象を受けている。

 もっとも、中心気圧が「猛烈」レベルにならなくても規模の大きい台風は思わぬ大被害をもたらすことがある。昨年の台風23号の場合も、最盛時の中心気圧は940ヘクトバスカル程度であったが、由良川での観光バス水没、円山川決壊など、各地で被害をもたらした。岡山でもかつて無かったほどの倒木被害が出た。

 今回の台風は現在のところ、九州から山陰沖に向かうものと予想されている。この場合、岡山では、南東、真南、南西というように風向が変わる。私の住んでいるアパートは、南側にベランダがあり、鉢物その他いろいろな荷物を置いているため、南風にはめっぽう弱い。早めに対策をとっておきたいと思う。

 最近の台風では、屋根の補修をしていた人が転落して死亡するといった事故が目立っているように思う。風が強くなってからの補修などはもはや手遅れ。日曜日午前中までに点検を済ませておくことを強くオススメしたい。

【思ったこと】
_50902(金)[教育]岡大FD研修“桃太郎フォーラム”(3)具体的な事象との関わりを動詞で学ぶ

 岡大FD研修“桃太郎フォーラム”の感想の続き。

 午前中の特別講演の中で、大学の授業においても、小学校の教育の体験を取り入れて行くべきだというような話があった。抽象的な議論に終始するのではなく、具体的な事象との関わりから「導入」し、さらに「展開」、「総括」で構成せよというもの。

 例として、小学校で水の役割を学ぶ際の望ましい導入方法というのが紹介された。

 ありがちな導入は

●もし水が一滴も無かったら?

という仮定のもとで1時間ほど意見を出し合うというもの。しかしこれでは、「自分が困る」という自己体験の部分しか話題にのせることができない。それよりも推奨されるのは、

●小学校の中に、水道の蛇口はいくつあるか?

を実際に調べ、それぞれの蛇口の役割について考えるという方法。確かに、こちらのほうが、自己体験以外の公共的役割について理解することができる。




 名詞ではなく動詞で考える教育をするということも大切。例えば、「椅子」について理解するためには、椅子にまつわる動詞、おそらく「座る」、「(高い所の物を取るために)立つ」、「(インテリアとして)飾る」、「(通行止めの印として)ふさぐ」などを幅広く考えることで創造性が身に付く。なおこの「動詞で考える」ということについては、神田駿氏の「日米学生比較-----創造性をめぐって」(『21世紀フォーラム』、46号、1992年12月)に関連記事があるという。このことでふと思ったが、英語を日本語に翻訳する時にはしばしば「動詞に直して訳せ」と言われる。もともと日本語のほうが述語表現が多様かつ繊細であるというのは、それだけ創造性豊かな言語であるという意味にもとれそう。

 次回に続く。