じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ベランダから眺める朝焼け(10月10日撮影)。毎朝5時半頃から散歩に出かけているが、秋の深まりとともに日の出の時刻が遅くなり、最近では、散歩から戻ったあとでこういう光景を眺められるようになった。

美しい朝焼けが見られる条件としては、とにかく東の空が晴れていること、それ以外の空に雲が広がっていることが必要。しかし、雲の高さによっても赤く染まる具合はマチマチであり、本当に美しい朝焼けというのは年に数回しか現れない。


10月11日(火)

【ちょっと思ったこと】

阪神タイガースを宗教法人に

 阪神電気鉄道の株式の約4割を通称・村上ファンドが買い占めた問題で、阪神電鉄の西川社長と村上氏によるトップ会談が11日に行われた。会談後、村上氏は、プロ野球・阪神タイガースを持ち株会社方式で上場させることを正式に提案したことを明らかにしたという。

 株式上場については、阪神ファンの間でも意見が分かれているようだが、このさい、株式会社ではなく、「阪神タイガース教」という宗教法人として運営していくことも一案ではないかと思う。

 9月30日の日記にも書いたように、阪神の応援風景というのは宗教儀式化しているところがある。また熱烈な阪神ファンは、阪神が日本一強いということを信仰し、日本一になれと祈願することで日々の生活に張り合いを持たせ、個人的な悩みや辛さを乗り越えているのである。営利目的のインチキ宗教団体や、反社会的なカルト宗教よりはよっぽど健全で純粋で庶民的な宗教であると言えよう。

 では、宗教法人になるとどういうメリットがあるのか。専門的なことは分からないが、たぶん、税制上相当の優遇を受けるはずだ。ご本尊はもちろん「阪」である。





ヤンキース敗退でホッとする

 ワールドシリーズを目指す地区シリーズのプレーオフでヤンキースは10日、エンジェルスに5対3で敗れて通算2勝3敗となり、地区シリーズでの敗退が決まった。ヤンキースの松井秀喜選手は好機にオール凡退し5打数ノーヒットに終わったという。

 松井選手にはまことに申し訳ない言い方になるが、私は正直言ってホッとした。毎朝視るNHKニュースの中での大リーグ偏重、とりわけ松井選手私設応援団的な取り上げ方にはうんざりしている。これでNHKもいくらかトーンダウンすることだろう。

 この日記で何度も取り上げているように、私は別に、松井選手やヤンキースを嫌っているわけではない。受信料を強制的に徴収している公共放送が、なぜ、総合テレビの番組の中で、大リーグ中継をしたり、スポーツコーナーのトップで大リーグ情報を伝えなければならないのか、なぜ受信料を大リーグ球団に貢がなければならないのか、このことが全く理解できないからである。

 それと、大リーグの野球が本当に見応えのあるものであるなら、チームどうしの戦いぶりを公平に紹介するべきだろう。ここは意見が分かれるかもしれないが、私個人は、野球というのは個人ではなくチームを応援するスポーツだと思っている。もちろん選手個人個人も応援するけれども、それはあくまで、自分の応援する球団に所属しているからのことだ。あくまでチームあっての選手個人である。

 ところがNHKの取り上げ方は、日本人選手あってのチーム、松井選手あってのヤンキースである。もし松井選手がエンジェルスに移籍したら、そのシーズンからはたちまちエンジェルスの試合ばかりを中継するのだろう。そんなことをやっている限り、日本の大リーグファンは増えるわけがない。

 日本人選手が活躍している様子を見た子どもたちが日本人であることに誇りを持てるようになるかどうかも甚だ疑問だ。日本人が頑張っているんだから素直に応援したいという気持ちには理解できる。しかし、その前提は「大リーグというのはものすごくレベルの高いところであり、日本のプロ野球などは足元にも及ばない。そんななかで必死にポジションを維持しているのは偉大なことだ」という言説であり、これは自己卑下とのコントラストで偉大さを浮き立たせる発想に由来している。

 郵政民営化法案が衆院で200票差で可決されたという。そろそろ、NHK分割民営化の声が上がってもよいのではないだろうか。