じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
昨日の日記に、真っ赤に紅葉している農学部一号館前のカイノキ(楷樹)の写真を掲載した。本日は、本部棟近くにある、黄葉するほうのカイノキ。年々見事になるのだが、近くのイチョウ並木のほうが迫力があるため、相対的に目立たなくなっている。



11月23日(木)

【思ったこと】
_61123(木)[教育]大学教育改革プログラム合同フォーラム(11)特色GP分科会(6)大学院における横断型プロジェクト学習の可能性

 昨日の日記でも述べたように、パネルディスカッションの中で、審査委員のお一人から、学部横断型教育を行うことのメリットとして
  • テーマが多彩
  • 他学部学生と友人になれる
  • 専攻・価値観の違う人と議論できる(議論せざるを得ない)
  • 他学部学生と接する機会は、教員自身にとってのFDにもなる
などの御指摘があり、また
  • 学年が進んだ時点でもう一度このような経験ができるとすばらしい
  • 大学院教育改革の一環として、M1前期などでもこのような経験ができるとよい
といった「希望」が述べられた。

 このことに関連して、大学院における大学院横断型プロジェクト学習の可能性について、次のような叩き台を考えてみた。

  • 年度当初に、異なる学問分野の研究者が協働で取り組まなければならないようなテーマ(例えば「地球温暖化防止」、但し、1年間でとりまとめができるような具体的な課題にしぼる)を20〜50程度選定し、すべての領域の大学院生にプロジェクト参加を呼びかける。
  • 各プロジェクトには、異なる研究領域の教員2〜3名が指導にあたる。また、学長裁量経費などで一定の研究活動をサポートする。
  • 年度の終わりに、成果発表会を行う。プロジェクト参加は、大学院の単位として認定する。


 学部初年次の教育と異なり、大学院生の場合はそれぞれ、自身に得意とする研究手法を身につけている。それらを活かしあい、時には、ぶつけあいながら協働でテーマに取り組むことは将来に大いに役立つことになるものと思われる。

 これまでも、学内共同研究プロジェクトとしての取組は教員主体では数多く行われてきたが、大学院生を主体とし、大学院生の初年次教育を目的として組織的に実施されている大学院というのは耳にしたことがない。これを機会に、学内で提案してみようかと思っている。

 次回に続く。