じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]

 楽天版じぶん更新日記(3/17)で、梅と桜と桃の花の見分け方について取り上げた。一番分かりやすいのは、Yahoo知恵袋にあった、
花弁の先端を見てください。丸っこければウメ、尖っていればモモ、M字のように凹んでいれば桜です。ただし、ミヤマザクラ、イヌザクラ、ウワミズザクラ、シオリザクラなど例外もありますが、一般的なサクラはみなM字のように凹んでいます。(回答日時: 2006/3/28 16:57:40 回答番号: 27,128,847)
というものであった。この方法が実際に当てはまるかどうか、いま咲いている花の写真を並べてみた。上から順に
  1. 梅(ウメ)
  2. 黄梅(オウバイ)→じっさいは、モクセイ科。
  3. 紅葉李(ベニバスモモ) 別名、赤葉桜(アカバザクラ)
  4. 早生のサクランボ シナミザクラの一品種。
  5. 花桃
うーむ、花の形だけではなかなか見分けがつかない。


3月18日(日)

【思ったこと】
_70318(日)[心理]第一回構造構成主義シンポジウム(8)池田清彦氏、竹田青嗣氏、西條剛央氏による鼎談(3)哲学と信念対立

 3月11日に早稲田大学で開催された

第一回構造構成主義シンポジウム:わかりあうための思想をわかちあうためのシンポジウム

の感想の7回目。

 次に発言された竹田氏は、物語中心の宗教から哲学が成立していったこと、その中の主要な論点として
  • 一元論か多元論か
  • 全体と個の関係
  • 実在論と観念論
  • 自由か必然か
  • 性善か性悪か
  • 絶対か相対か
があること、カントがこれらをどう扱ったのかについても分かりやすく解説してくださった。このあたりの中味は、竹田氏ご自身の御著書を参照されたい。

 シンポのテーマでもある信念対立ということに関して竹田氏は、
  • 宗教上の信念対立は、信教の自由というような形で回避
  • 近代の政治イデオロギーの対立については、自由の保障、つまり一定のルールを守れば何をやってもよい、という形で対立を回避
といった工夫がなされてきた点を指摘された。




 こうした工夫によって信念対立は解消できるようにも思えるが、現実には世界各地で今なお宗教や宗派間の衝突が起こり、多数の犠牲者が出ている。もっとも、世の中で、信念優先で生きている人というのはそんなに多くないように私は思う。宗派対立といっても、何かの教義の解釈をめぐって論争がエスカレートしているというものではない。むしろ、これらは集団間の争いの一形態であり、ある集団と別の集団を区別する目印として、宗教や宗派の違いがたまたま使われているにすぎないのではないだろうか。相互の不信感を払拭し、対立・抗争よりも協調・融和のほうが利益になるというシステムを作らない限りは、真の平和は達成できないのではないかというのが私の考え。

 なお竹田氏のご講演録等の抜粋はこちらから閲覧することができる(Topは現象学研究会)。

 次回に続く。