じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
 昨日の日記の雑学関連記事で
 【横断歩道の模様は】かつては道路に直角になるような横線が2本引かれていたが、現在は縞模様だけになっている。横線が廃止された一番の理由は、横線があると降雨時に水がたまりやすく、スリップ事故の危険が高まるからということであった。
と書いたが、腑に落ちない点があったので、大学周辺の横断歩道がどうなっているか確かめてみた。
写真左は、岡大名物のスクランブル式交差点。ちゃんと横線が引いてあった。渋谷のハチ公前の交差点はどうなっていただろうか、とネットで検索してみたが、2005年頃の写真では横線が写っているが、2006年9月頃の写真には横線は引かれていない模様。どうなっているんだろう。

 もう1つ、写真右は、岡大・南北通りを渡る交差点。自転車横断エリアには横線が2本引かれており、結果的に横断歩道と接している。


4月13日(金)

【ちょっと思ったこと】

「好き」なら学習意欲向上と言えるのか

 各種報道によれば、高校3年生およそ15万人を対象に2005年に実施された文科省調査の中で、「「勉強が好きだ」と答えた生徒の割合が22%と前回を2ポイント、「勉強は大切だ」という生徒も84%と前回を3ポイントあまりそれぞれ上回り」という結果が得られたという(前回=2002〜2003年)。数値の増減自体は事実であるとして、一部マスコミが「学習意欲の面でも上向く傾向となりました」と解釈しているのは、どうかなあと思う。

 そりゃ、「勉強は嫌いだ」よりは「勉強が好きだ」が増えるにこしたことはないが、どうしてそれが、「学習意欲の向上」の証拠になりうるかどうかは甚だ疑問。「好きだ」と答えるだけなら誰でもできる。「アンケートでは、“好きだ”と答えましょう」キャンペーンを展開するだけで「学習意欲向上」が達成できるとでも言えるのだろうか。

 また、「勉強は好きだ」が増えたといっても、「そう思う」(5.0%、2002年では4.6%)と「どちらかといえばそう思う」(17.1%、2002年では15.4%)の合計が20.0%から22.1%に増えただけのことであって、「どちらかといえばそう思わない」30.3%(2002年では29.7%)、「そう思わない」42.0%(2002年では43.8%)に比べれば圧倒的に少数派になっていることにも留意する必要がある。

 さらに、家庭での学習時間は?という問いに対して、「全く、または、ほとんどしない」と答えた生徒が39.3%(2002年は41%)あった反面、「1日3時間以上」と答えた生徒が23.9%(2002年は22.6%)にとどまっていたという点も、前回との増減ではなく、絶対的な比率として多いか少ないかを見極めるべきではないかと思う。