じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡山大学構内の紅葉情報の第22回目(2007年12月4日)。紅葉といってもそろそろ、枝についた葉っぱではなく、落ち葉のほうを楽しむ時期になってきた。 。 写真は上から、
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【ちょっと思ったこと】
長時間会議で、職住接近の有難味を実感 12月4日は、16時から始まった会議が2時間半以上まで長引き、くたびれた。しかし、妻に「今から歩いて帰るよ」と電話したのは18時40分頃、自宅に戻ってテレビのスイッチを入れたらみたらちょうど19時のNHKニュースが始まるところであった。帰宅までの所要時間20分弱は、まことにありがたい。 これがもし都心の大学であったら、電車やバスを乗り継いで、自宅に戻るのは21時を超えていたに違いない。職住接近の有難味を改めて実感した。 ホームズ彗星38回目 昨晩に引き続き12月4日の夕食後も、双眼鏡で、ホームズ彗星とアンドロメダ銀河を見比べることができた。明るさや大きさは前日同様。 12月5日の早朝5時半頃はよく晴れていたが、ペルセウス座が空の低い位置にあるせいか、彗星の位置を確認することはできなかった。 |
【思ったこと】 _71204(火)[心理]徴兵制を導入すれば若者は規律正しくなるか?(4)命令者と服従者の関係 昨日の日記で、 Aという状況のもとでBという行動をしなければ、Cという罰を受ける(=すなわち嫌悪的な結果の出現)。Bという行動をすれば、罰を受けなくて済む。と述べた。また、罰的統制は、それを逃れる抜け道に走りやすいということも指摘した。 しかし、有名人の教育講演会などではしばしば、
もっとも、これらの事例は、罰的統制自体が有効であるという証拠には必ずしもならない。 これらの事例が語られる原因としてはおそらく次の2つが考えられる。 1つは、これらがいずれも、成功談であるということだ。大学入試の合格体験談や、何かのスポーツ種目の優勝インタビューでもそうだが、成功した場合は、過去のツライ体験はみな「いま考えれば、あの時に耐えたことがよかった」というように良いように解釈される。教育講演会では失敗者に体験談を語らせたケースはあまり無さそうなので、成功者の結果オーライ的な解釈が鵜呑みにされてしまう。 もう1つ、これはきわめて重要なことだが、捕虜収容所での強制労働と、師弟関係(もしくは親子関係、先輩・後輩関係)からの罰的統制では、命令者と服従者の関係が全く異なっている。前者の収容所の場合、両者の関係は敵対関係であり、命令者は手段を選ばずに囚人を働かせようとする。それゆえ、囚人のほうは機会あれば脱走を試みるだろうし、戦況が逆転すれば命令者に復讐を加えようとするだろう。いっぽう後者の師弟関係のもとでは、師匠は弟子の将来のことを考えて愛情を持って接し、弟子は師匠を尊敬しそれに応えようとする。ここで培われる随伴性は、単なる罰的統制ではない。師匠の期待に応えるという好子出現の随伴性(もしくは、失敗して師匠を悲しませないようにすることのないよう頑張るという、好子消失阻止の随伴性)があればこそ、行動はうまく強化されていくのである。 前回述べた警察の取り締まりの場合も同様。村の駐在所のお巡りさんのように地元住民のために身を尽くし、尊敬を集めている警察官からの要請であれば、みなそれに従おうとするだろう。いっぽう、警察官の点数稼ぎと思われたり、交通安全対策上あまり効果が無いと思われる場所でのねずみ取りのような行為が目立つと、住民は、取締りから逃れるための抜け道を探そうとする。 次回に続く。 |