じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
月と金星。写真上は12月6日6時19分、写真下は前日の12月5日6時28分撮影。天文年鑑によれば、月と金星は12月6日の9時37分に、7°06’まで接近する。 |
【ちょっと思ったこと】
恒例、紅白出場者のうちの「全く知らない」率 今年の紅白出場者が発表になったそうだ。出場予定者の方々にはまことに失礼だが、例によって、全く知らない方の比率などをリストアップさせていただく(敬称略、カッコ内は出場階数、上段紅組、下段白組)。
ちなみに、昨年は、
ホームズ彗星39、40回目 12月5日の夕食後も、双眼鏡でホームズ彗星とアンドロメダ銀河を見比べることができた。明るさや大きさは前日同様。通算39回目。3日連続。 12月6日の早朝5時すぎにも半田山の上、低い位置でホームズ彗星の位置をかろうじて確認できた。通算40回目。但し、さらに地平線に近づいた5時半頃には、見分けがつかなくなっていた。 |
【思ったこと】 _71205(水)[心理]徴兵制を導入すれば若者は規律正しくなるか?(5)レスポンデント型の条件/宗教的な随伴性 ●徴兵制を実施し、一定期間、訓練や規則正しいルールにのっとった生活を強制すれば、若者は規律正しく行動するようになり、「モラルハザード、規範意識の欠落、希薄化」を改善することができるか? という問題を考える連載の5回目。 前回の日記では、強制力の強い訓練場面であっても、命令者と服従者の関係が、捕虜収容所のような場合と、親子、師弟、先輩後輩といった尊敬や愛情を伴った関係の場合では、効果の及ぶ範囲や効果の持続性に違いがあるかもしれないということを述べた。 本題からはやや脱線するが、教育場面では、オペラント条件づけの基本随伴性とは別の方法による訓練や躾けが可能である。但し、それが望ましいことであるか、排除すべきものであると考えるかは別に議論しなければならない。 まず、これは「徴兵制」とは全く別問題だが、「三つ子の魂百まで」という諺にもあるとおり、幼少期に叩き込まれた行動や価値観が将来にわたって影響を及ぼすことが考えられる。これはある種のインプリンティングかもしれないが、多くの場合は、レスポンデント条件づけの原理に基づくと考えられる。 価値観の中でも、ある対象に嫌悪を感じさせるような条件づけというのは、そう簡単には消去されにくい。民族や人種差別、隣国への敵対感などは、それらの対象を不快や恐怖をもたらす事象と繰り返し対呈示されることでレスポンデント的に条件づけられる。このような可能性は、スキナーが『科学と人間行動』のなかでちゃんと指摘している。 宗教的な価値観もレスポンデント的に条件づけられる。神への畏敬、天国への美化、地獄への恐怖などがこれに相当する。それゆえ、宗教的に条件づけられた道徳や倫理は、信仰を捨てない限りは将来にわたって持続しやすい。 もっとも、宗教的な随伴性というのはあくまで観念的に形成されたものであって、個別の行動に対して具体的な結果を与えるわけではない(例えば、何か悪いことをしたからといって、神罰が下るということは科学的にはありえない)。そこでしばしば、言い訳づくりや先延ばしをもたらすこともある。一部の聖職者は別として、一般人のすべてを宗教的な随伴性で善導するということは現実には困難であり、むしろ弊害のほうが多い。 次回に続く。 |