じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡山大学図書館の耐震補強工事がさらにすすみ、時計台はとうとう骨格だけになってしまった(2月6日に比較写真あり)。
岡山大学は昭和24年(1949年)創立の新制大学であるが、当初、時計塔建設は認められなかったという。そこで、当時の学長が機転を利かせ、給水タンクを設置する塔という名目で予算を獲得したという伝説がある。しかし、今回露わになった時計塔の骨格の中には、給水タンクらしきものは見当たらなかった。 |
【思ったこと】 _80213(水)[教育]大学教育改革プログラム合同フォーラム(5)特色GP学士課程(3)特色GP5年間の成果と課題 昨日に続き、フォーラム1日目の午後に行われた、 特色ある大学教育支援プログラム(学士課程):事例報告/パネルディスカッション についての参加感想。 3件の事例報告に続き、3人の審査委員によるパネルディスカッションが行われた。そのうち、進学情報誌の編集顧問の方からは、
2番目のパネリストの独立行政法人教授の方からは、
3番目のパネリストの政策科学部教授からは、事例報告についてのコメントのほか、特色GPが果たしてきた意義についていくつかの成果と問題点として、
以上のような指摘に対して、事例報告者やフロアからの発言者を交えた討論が行われた。 特色GPというのは、その名称から、新規な(新奇な?)特色を出すことが支援されるように思われがちであるが、分科会冒頭で絹川氏からも御挨拶があったように(2月11日の日記参照)、 ●新規性はなくても、真摯な教育努力を継続的に積み重ねている実績があるか という点が審査の留意点として重視されてきた。そういう意味では、むしろ、「学士課程実質化GP」とか「実効性強化GP」とでも呼んだほうが支援目的に合っていたかもしれない。そう言えば、絹川氏は、2006年11月の前回フォーラムで
いずれにせよ、大学を大学らしくするためには、まずは大学内において、学士課程実質化と改善についての地道かつ組織的な取組を行う必要がある。それを経ずに、つまり、全体の改革を視野にいれずに特色だけを出そうとすると、申請者・実施責任者や関係教員だけが疲弊し、それこそ、「何年か経ってその採択校に行ってみたら、GPの遺跡が残っていた」ということになりかねない。2月11日の日記で、私自身が、学内でのGP申請活動支援活動として、学内審査や申請書推敲支援に携わったと述べたが、ある意味では、申請書推敲などというのはどうでもよく、いちばん肝心なことは、その申請が、学士課程教育実質化のための組織的な取組になっているかどうか、その取組を継続させる力を醸成し、かつPDCAサイクルをちゃんと機能させられるのかという点にある。単に「GPに採択されました」で終わるのではなく、GP終了後にそれがどう活かされているのかを継続的に点検していく必要があると思う。 次回に続く。 |