じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
9月に入ってからも少雨傾向が続いていたが、9月13日の午前2時台から4時台に19ミリの雨が降った。農場のヒマワリ畑の花がそろそろ見頃となってきた。
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【ちょっと思ったこと】
台風13号はどこへ行く? 台風13号(SINLAKU)は9月13日午前05時現在、与那国島の南約70kmを北西にゆっくり進んでいるが、気になるのはその後の進路である。気象庁の予報では16日03時には東シナ海を北北西にゆっくり進むと予想されている。いっぽう、米軍合同台風警報センター(JTWC)の台風情報・予想進路図では、16〜17日頃に九州南端から四国沖を東北東方向に進むというような予想が出ている。 個人的に気になるのは9月18日の天候である。19日から北海道で学会があるので、18日のうちに千歳空港に向かわなければならない。悪天候で待たされたり挙げ句の果てに欠航になってしまうと、出張そのものが不可能となる。飛行機が飛ばないから鉄道でというわけにはいかないし。 事故米転売は意図的な毒物混入と同罪/事故米偽装と肝臓がんの因果性 米穀加工販売会社が、発がん性のあるカビ毒や残留農薬に汚染された工業用の「事故米」を食用と偽り転売していたニュースが連日大きく取り上げられている。加工食品や焼酎などのほか、高齢者福祉施設の給食にも混入していた可能性があり、また、納入米の中から基準値の2倍の残留農薬メタミドホスが検出されたとも伝えられている。 この事故米転売・偽装は、単なる産地偽装とは異なり、人の命に直接関わる重大な犯罪である。私がよく分からないのは、流通経路を特定する調査が難航しているということだ、農林水産省の調査には法的な強制力がないため相手の協力がなければ調査が進まないなどと伝えられているが、毒物混入の恐れがあるならば当然、警察が主体となって、殺人未遂事件として捜査をするべきではないのかなあ。 いくつかのブログで、「肝臓がん患者は事故米が流通し始めた10年前から西日本を中心に爆発的に増加中」の因果関係をめぐって意見が述べられているようだ。統計解析上の有意性という観点からは、おそらく因果関係は実証できないと思われる。しかし、病気というのはあくまで個人単位で発生するものである。100人中99人にとっては、事故米摂取の影響が皆無であったとしても残りの1人には、たった1粒の米についていたアフラトキシンが肝臓がん発生の引き金になっていたかもしれない。しかしそういうケースでは、統計的な有意差は出てこない。 統計学というのは、おおむね、多数決原理と平均値と確率で因果性を推測しようというような学問であり、1つの事象の因果関係を決定論的に説明するものではない。 例えば、人通りがまばらな街角で照準を定めずに1発の銃弾を発射したとする。この時、その銃弾が人間に当たる確率は1万分の1であったとする。こういう状況のもとで、Aさんがたまたま銃弾にあたって死亡した場合、犯人は「銃弾が人に命中する確率は1万分の1に過ぎないので殺意は無かった」と主張できるだろうか。また、「この街角で銃弾に当たる確率はきわめて低い。おそらく1万回歩かない限り、安全性に問題はない」といった主張をすることは妥当だろうか。 確率的な大きさはどうあれ、とにかく、Aさんが死亡した原因は、犯人が銃弾を発射したことにあるのだ。犯人が発射しなければ決して死亡することは無かった。 アフラトキシンの場合も同様で、ある地域全体の安全性確保という点から見れば、事故米の意図的混入の影響はきわめて小さいかもしれない。しかし、その混入が無ければ肝臓がんに罹らなくて済んだという人が1人でも居たとすれば、やはり責任は重大である。 |